2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the revised edition CNS-FACE and the family nursing model in critical care
Project/Area Number |
24390491
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山勢 善江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (30279351)
立野 淳子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90403667) [Withdrawn]
田戸 朝美 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30452642)
藤田 直子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40549945)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 重症・救急看護 / 家族看護 / 家族アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
重症・救急患者家族のアセスメントツールであるCNS-FACEに改良を加えたCNS-FACEⅡを用い、実際の家族のアセスメントをおこなった。対象は、66名の患者家族の延べ202件のデータで、2016年1月~8月に実施した。調査内容は、ニードの6カテゴリーおよびコーピングの2カテゴリーで構成される行動評定の31項目で、行動評定は、「あてはまらない」(1点)~「大変あてはまる」(4点)の4段階。分析は、各カテゴリーと旧版の同観察データの測定結果とを平均値と相関係数で比較した。その結果、ニードのカテゴリーは、社会的サポート(1.85、1.85、0.99)(Ⅱの平均値、旧版の平均値、相関係数)、情緒的サポート(1.71、1.99、0.96)、安楽・安寧(1.17、1.15、0.95)、情報(2.53、2.80、0.94)、接近(2.19、2.52、0.96)、保証(2.40、2.25、0.96)、コーピングのカテゴリーは、情動的(1.71、1.97、0.87)、問題志向的(2.10、2.18、0.98)であった。CNS-FACEⅡと旧版の各カテゴリー平均値はほぼ同値であり、相関係数も高く、CNS-FACEⅡが旧版と同様に臨床で使用可能であることがわかった。 次に、WindowsPCで実行できるCNS-FACEⅡアプリケーションソフトを作成し、クリティカルケアにおける家族介入モデルとの整合性を検討した。家族介入モデルは、入院から退院まで、「周囲の環境調整」、「情報と情緒支援の提供」、「意思の尊重と行動支援」の3つの介入で構成されるもので、CNS-FACEⅡによるニードの6カテゴリーとコーピングの2カテゴリーを測定評価することによって、家族ニーズに基づいたケアの実践が可能であることを確認した。
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