2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24402015
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小此木 政夫 九州大学, 韓国研究センター, 学術研究員 (50051842)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岩 俊司 関西学院大学, 国際学部, 教授 (10248792)
益尾 知佐子 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (90465386)
磯崎 敦仁 慶應義塾大学, 法学部, 講師 (40453534)
井岡 博 九州大学, 韓国研究センター, 非常勤研究員 (00601684)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 中朝関係 / 中国 / 北朝鮮 |
Research Abstract |
(1)本研究は、中国と北朝鮮の関係を政治・経済・歴史・国際関係の観点から総合的に解明することを目的としている。北朝鮮の核問題解決および朝鮮半島の安定のために中国の役割に対する期待と関心が高まっている状況のなかで中朝関係の多角的な検討は、東アジア秩序変動との関連において現在を理解し、その今後を展望するのに重要な貢献をするだろう。(2)研究代表者および研究分担者は、外部協力者とともに日本では入手することができない知識や資料の収集や、対象地域における最新の研究動向の把握に努めている。(3)初年度の平成24年度は、ミーティングや研究会などを通じてメンバー間で議論を重ねるとともに、外部の研究者との学術交流を通じて研究内容を深めることができた。(4)北京、ソウル、ワシントンなどへの出張を通じて中朝関係に関する北朝鮮資料を収集することができた。北朝鮮、中国ともに政権移行期にある中での新たな中朝関係について、海外の専門家と意見交換をする機会を得ることができ、大いに役立った。また、本邦で入手しづらい新資料を入手できたことは大きな収穫であった。 (5)各メンバー及びその他の研究協力者が協同して、報告を繰り返しながら研究を進展させるとともに、本研究の成果の一部を広く社会に還元することもできた。小此木政夫、平岩俊司、益尾知佐子、井岡博は、アジア政経経学会の各種大会やその他の場で研究発表を行った。磯崎敦仁も、外部協力者とともに金正日国防委員長死後の最新の中朝関係についてシンポジウムで報告する機会を得ることができた。(6)中朝関係は、双方にとっての安全保障上の意味としての「普遍」の部分と、国際社会の中での中国と北朝鮮の立場の違いの鮮明化による「変容」の部分が渾然一体をなしており、両者がいかにこの「普遍」と「変容」のバランスをとるかが両新体制の中朝関係の安定度を決めていくものと思われる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、各メンバー及びその他の研究協力者が協同して、先行研究の調査や国際的学術交流を通じて情報を収集するとともに、報告を繰り返しながら研究を進展させることができた。また、本研究で得られた成果の一部は、学会やシンポジウム、論文、書籍として広く社会に還元することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度以降は、引き続き海外研究調査を進める。また、本研究では研究成果の国際的発信も重要な課題と位置付けており、機会があれば、プロジェクトの中間発表を兼ねて各種シンポジウムなどで研究成果を発表し、一般研究者およびメディア、一般市民に積極的に還元していきたい。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の計画通り、研究費を使用することを目指す。
|
Research Products
(17 results)