2013 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国の貧困、障害者、地域に根ざしたリハビリテーションに関する総合的研究
Project/Area Number |
24402041
|
Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
佐野 光彦 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (30446033)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 宏 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30156963)
奥 英久 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30248207)
中川 昭夫 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (50411872)
高梨 薫 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (60250198)
小嶋 功 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (70434917)
坂本 真司 大手前大学, 現代社会学部, 講師 (20425094)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | バングラデシュ / 障害者 / 高齢者 / 適正技術 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度の計画としては,今後の成果発表につなげるための本格的な調査を行う予定であった。これに伴い、12月までにワークショップの事前打ち合わせとフィールド調査を終え、平成26年3月までに日本とバングラデシュの研究者によるワークショップを現地で実施する予定であった。しかし、バングラデシュの国政選挙絡みの政治的混乱によって現地の政情が不安定になったことから、フィールド調査は坂本による8月の調査、佐野による9月の調査のみになった。 坂本は障害を持った物乞いの調査を行い、佐野は主に地域に根ざしたリハビリテーションに関する調査を行った。佐野の物乞いに関する調査は、フィールド調査論文として「南アジアの障がいと貧困-バングラデシュ・ダカ市の物乞いの調査から」にまとめた。 ワークショップを現地で開催することができなかったので、国際赤十字のMahfuzur Rahman氏を神戸学院大学に招聘(2013年11月23日~12月1日)し、さらにダッカ大学現代言語研究所(国立国語研究所招聘研究員)のRazaul Faquire教授を神戸学院大学に招聘(2013年11月24日~12月1日)し、拡大研究会を1回、科研費メンバー研究会を2回開催した。この研究会での議論は、のちに論文として「A Preliminary Consideration on the Policy and Legislation of Person With Disabilities in Bangladesh」にまとめた。 この同じ期間にCRP(麻痺者リハビリテーションセンター)の創設者で、大英勲章とバングラデシュの国民栄誉賞を受賞したValerie Taylor女史を招聘し、11月30日(土)に「CRP設立の経緯と新たなチャレンジ」というタイトルで、一般市民向けの講演会を実施し、多数の参加者を得た。また、NGO・アジア協会アジア友の会においても、懇談会を開催した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
12月までにワークショップの事前打ち合わせとフィールド調査を終え、平成26年3月までにワークショップを現地で実施する予定であった。しかし、国政選挙絡みの政治的混乱によって現地の政情が不安定になったことから、調査予定の変更とワークショップ開催を断念せざるを得なかった。これらの理由で、研究達成度はやや遅れているのが現状である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度も研究目的に合わせて現地調査を行う。特に、地域に根ざしたリハビリテーション、マスコミ、適正技術、社会保障制度などを重点に調査をすすめて行きたい。現地の政治的不安定状況を勘案し、可能ならば、ワークショップやセミナーを開催したい。
|
Causes of Carryover |
平成25年12月、バングラデシュ国で国政選挙絡みの政治混乱が発生するなど現地の治安が悪化し、3月に予定していた現地調査ならびにワークショップ開催が困難になった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
治安回復を見込み、平成26年6月に現地調査、9月にワークショップとフィールド調査を実施することにした。なお、政情が回復しない場合は、バングラデシュ国から研究者を招聘し、日本にてワークいショップを行う予定である。
|
Research Products
(3 results)