2014 Fiscal Year Annual Research Report
理数科教育における教師の実践共同体とアイデンティティ形成に関する国際調査
Project/Area Number |
24402048
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
馬場 卓也 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (00335720)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 豊海 鹿児島女子短期大学, 児童教育学科, 講師 (00585846)
木根 主税 宮崎大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20557293)
二宮 裕之 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40335881)
池田 秀雄 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (50112165)
小塚 英治 広島大学, 国際協力研究科, 特任准教授 (50711496)
清水 欽也 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (70325132)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 理数科教育 / 専門家集団 / アイデンティティ / 授業研究 / 内発的発展 / 教員教育制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
開発途上国の理数科教育開発において、カリキュラムや教員研修の外部性が、当該国での教育改善に必要な専門的知識の蓄積や専門家集団の形成にとって阻害要因となっていた。そこで本研究では、教員教育としての授業研究とそこで形成・共有される専門的知識に注目して、専門家集団(実践共同体)形成の初期的段階を記述する方法について考察した。 ザンビアでは、国際教育協力プロジェクトがあり、共同しながら研究を進めた。教材研究に基づく専門家集団が形成されている。彼らが実施した授業研究などの資料により、専門的知識(例:鍵質問)などが共有されているものの、それらの深化・展開には、まだ十分でないことが分かった。現在共同研究を継続している。 バングラデシュでは、国際協力プロジェクトがあり、共同しながら研究を進めた。教師ネットワーク(TSN)を政策として打ち立てたものの、その実質化に課題を感じた政府は、授業研究を取り入れた。協力隊員が派遣されていた初等教員養成校の二事例を調査したところ、専門家集団のバングラデシュ教員が抱える基礎知識の低さと、教員指導者の一方向的な姿勢に課題があることが分かった。 カンボジア、ケニアでも、国際協力プロジェクトの協力を得て、現地調査を行った。現在、調査データをまとめている最中である。 (1)各国で養成教育のみならず、現職教育、特に授業研究が取り組まれていること分かった、(2)(1)を踏まえて、フィールド調査を通して、授業研究が行われている実態は明らかになったが一番組織的に行っているザンビアで、国レベルでの専門家集団が形成されて、自立的に動いていた、(3)しかしかれらの専門的知識については、形成途上であり、脆弱性を抱えている。しかし内発的視点からは、このような内生的な課題意識を以下に育てていくかが、重要であることがわかった。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|