2014 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域における飲用井戸水汚染の現状把握と発癌予防対策
Project/Area Number |
24406002
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加藤 昌志 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10281073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢嶋 伊知朗 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80469022)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / バングラデシュ / ヒ素 / 飲用井戸水 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景と目的】地球温暖化により干ばつ地域の拡大を介した水の量的不均衡を是正し、安定的な飲用水の「量」を確保のために、井戸水(地下水)の飲用利用の重要性が今後ますます重要になってくると予想される。しかし、飲用井戸水の汚染状況すら十分に把握されていない地域も少なくない。一方、重金属をはじめとする有害元素は強い毒性を持ち、ヒトの生命に関わる重大疾患を誘発するので、最優先で浄化が検討されるべきである。本研究では、飲用井戸水の元素汚染に焦点を当てて海外フィールドワーク研究を行い、どのような種類の有害元素に、どのくらいの濃度で汚染されているかを把握するとともに、細胞および動物レベルで元素の毒性と作用機序を調べる。さらに、飲用井戸水から有害元素を浄化できる技術に加え、有害元素の摂取により誘発される疾患を予防できる新療法の開発をめざす。 【結果】 1)アジア地域において、過去に飲用井戸水の元素汚染が報告されている地域とコントロールの非汚染地域でフィールドワーク研究を実施した。特に、バングラデシュでは、汚染地域と非汚染地域でヒト検体(尿・毛髪・爪)も採取した。さらに、ICP-MSを用いて、飲用井戸水およびヒト検体に含まれる元素濃度を測定する研究を推進した。 2)実際に飲用井戸水からヒトが曝露されうるレベルの有害元素を飲用した場合の元素蓄積量を、動物実験により調べる研究を推進している。 3)ベトナム国立大学との国際共同研究により、ヒ素の両方向性作用(発癌と抗癌の作用)の分子機構を一部解明した。 4)バングラデシュのダッカ大学との国際共同研究により、ヒ素誘発性疾患を予防療法にユカンという植物の葉が有効である可能性を提案した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The transcription factor IRF1 dictates the IL-21-dependent anticancer functions of TH9 cells.2014
Author(s)
Vegran F, Berger H, Boidot R , Mignot G, Bruchard M, Dosset M, Chalmin F, Rebe C, Derangere V, Ryffel B, Kato M, Prevost-Blondel A, Ghiringhelli F and Apetoh L.
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Journal Title
Nature Immunology
Volume: 15
Pages: 758-766
DOI
Peer Reviewed
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