2012 Fiscal Year Research-status Report
端末密集による無線LAN品質低下の改善に関する研究
Project/Area Number |
24500075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
妙中 雄三 東京大学, 情報基盤センター, 助教 (50587839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 雅哉 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (90217943)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | QoE / webブラウジング / 端末密集 / 無線LAN |
Research Abstract |
昨今のスマートフォンの爆発的な普及に伴い、無線LANを使う機器はPCに限らない形となった。また、スマートフォンによる携帯電話通信網の帯域圧迫が深刻な問題として挙がっており、無線LANへのオフローディングが積極的に実施されている。そのため、会議やイベント会場等の人が密集するエリアでは、無線LANへの端末接続が集中してしまい、通信が困難か著しく品質が低下してしまう。24年度は、端末密集に起因する無線LAN通信品質低下に取り組んだ。 まず、通信品質は使用されているアプリケーションにより様々な定義がある。例えば、音声通信ではリアルタイムにデータパケットが配送される事が大切で帯域は重視されない、一方FTP通信では広帯域が重要である。そこで、本研究で想定する無線 LAN 環境は会議室やイベント会場であることから利用者のほとんどがwebプラウジングを行う事が想定される。従って、本研究ではwebブラウジングをする上での通信品質の改善に取り組む。Webブラウジングでは間欠的に通信が発生し、通信量も閲覧している web ページの大きさによって様々である。そのため、人が通信品質を体感する基準の調査を行った。その得られた調査結果をもとに、人の体感に基づく通信品質(QoE: Quality of Experience)を改善する、通信制御手法の検討を行った。なお、本研究では端末としてスマートフォンや既製のPCを想定しているため、端末への改変を必要としない、各アクセスポイントで透過的に行う方式をとった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画と同程度の進捗となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度に提案した手法の詳細な評価を実施し、成果報告を進める予定である。また、更なる改善手法の提案へも着手する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費は、研究発表の用途や専門家との打合せのための利用する。また、実環境での基礎実験やシミュレーション環境を実施するために、小規模機材を消耗品程度の安価なものを準備する予定である。
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Research Products
(4 results)