2012 Fiscal Year Research-status Report
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24500200
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮島 千代美 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (90335092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北岡 教英 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (10333501)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 運転行動 / 運転データ収集 / 車載ネットワーク / スマートフォン / 行動解析 |
Research Abstract |
車載ネットワークのCANとAndroid OSを搭載したスマートフォンを用いて,小型の運転行動信号収録装置を構築した.CANポートより送信した運転信号を,フロントガラスに設置したスマートフォン端末で受信し,SDカードに記録するためのデータ収録ソフトウェアを開発した.また,収録中のCAN信号,およびスマートフォンで取得した前方映像,加速度,ローテーション,GPS等の各種信号をリアルタイムで確認するために,信号を閲覧する機能を付加した. 収録に用いる車種を選定するため,様々な車種のCANのIDとバイト系列のフォーマット等を解析した.それらの車種のうち,アクセルペダル操作量,ブレーキペダル操作量,ステアリング操作角,車速のデータが取得可能である車種を選び,データ収集に利用した.CANの解析結果は車種ごとのプロファイルとして保存した. 開発した収録装置を用いて,約13kmの市街地コースにて複数名のドライバの運転データを複数の車種で収集した.データ欠損を防ぐため,上記4種類以外のCAN信号も全て記録し,必要なデータを事後的に抽出する形をとった.加速度信号については,ローテーションデータを用いてキャリブレーションを行った.CAN信号は不等間隔で記録され,車種によってもビットレートが異なるため,信号を補間してリサンプリングすることで10Hz程度の等間隔の信号に変換し,データベース化した.データ収集に参加したドライバには記述式アンケートも実施し,運転歴や普段運転している車両のタイプ等も調査した. 複数車種で収録した運転データを比較した結果,車両による信号の特性の違いはあるものの,車両が異なっても操作信号の波形や分布の形状に共通の個人特徴が現れること確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ当初の計画通り,CANとスマートフォンを用いた汎用の運転データ記録装置を開発と,複数車両を用いた同一ドライバの運転データの収集を行い,車種やドライバの違いによる運転信号の違いの比較をすることができたため,研究はおおむね順調に進展していると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き複数車種を用いた運転データの収録を行うとともに,ペダル操作信号の互換性の問題について考える.これまで我々が実験車両にペダル踏力センサを装着して収録してきたペダル操作信号はペダル踏力の信号であるのに対し,車載ネットワークのCANから取得できる信号は,ペダルの操作位置を表わすペダルポジションの信号である.そこで,ペダル踏力とペダルポジションとの信号の性質の違いについて調査する.同一車両に本運転行動信号記録装置とペダル踏力センサの両方を設置してデータを記録し,ペダル踏力とペダルポジション信号との関係について調査する. 次に,収録した運転信号から,ドライバの普段の運転と異なる異常な運転を検出する手法について検討を行う.ドライバの異常な運転行動のデータを大量に収集することは困難であることから,ドライバの通常の運転行動を表現するモデルを構築し,通常運転からの逸脱度合を定量化することによって,異常な運転状態を検出する方法について検討する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
引き続き運転データの収集を行うため,収録データを保存・処理するためのサーバの購入や,被験者実験実施のために研究費を利用する予定である.また,本研究に関連する主要な国内外の学会への出張旅費として利用する.これらの会議では予防安全システムの研究発表等が数多くなされており,研究動向調査は必須である.またこれらに遅れることなく,研究成果発表を行う.
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[Presentation] Repressing overtrust: driver cooperated driving support systems2013
Author(s)
Takashi Bando, Masumi Egawa, Hiroyuki Okuda, Hitoshi Terai, Takatsugu Hirayama, Chiyomi Miyajima,Daisuke Deguchi, Katsuhiko Kaji, Kazuya Takeda, and Tatsuya Suzuki
Organizer
2nd International Symposium on Future Active Safety Technology toward zero traffic accidents
Place of Presentation
Nagoya, Japan
Year and Date
20130923-20130926
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