2013 Fiscal Year Research-status Report
ヒトサンプルでのアンギオテンシン変換酵素とアルツハイマー病の関連性に関する研究
Project/Area Number |
24500431
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Research Institution | Choju Medical Institute, Fukushimura Hospital. |
Principal Investigator |
赤津 裕康 医療法人さわらび会福祉村病院長寿医学研究所, その他部局等, 研究員 (00399734)
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Keywords | アンギオテンシン変換酵素 |
Research Abstract |
計画書に基づいてACEがAβ1-42断片のN末ジペプチドを切断することでアルツハイマー病の病態に影響を及ぼす可能性について臨床血液サンプルと病理脳組織を収集し解析を進めるとともに新たなサンプル収集体制も構築している。 1) 臨床血液解析:ボランティア、外来・入院患者を含めて310名から採血を行い、血清、血漿、血球を保管している。ACE定量は血漿を用いて310名全員の定量が終了した。今後、臨床情報の収集を行いアルツハイマー病との関連性について検討を行なっている。ACE活性は血漿を用いて310名全員の定量が終了した。今後、臨床情報の収集を行いアルツハイマー病との関連性について検討を行なっている。ACE遺伝子多型は血球を用いて17番染色体ACE遺伝子イントロン16の287 番目のAlu配列の挿入(insertion)/欠失(deletion)多型(I/D多型)が酵素活性に影響すると言われているがめb)で測定した酵素活性との相関、またそのアルツハイマー病との関連性について検討を行なっていく。 2) 病理脳解析:本年は現在10例の病理解剖が終了している。昨年は31例の病理解剖があり、福祉村ブレインバンク症例総数は606例となった。全例の固定脳、凍結脳が保管されている。ACE遺伝子多型はApoE多型を解析結果もある488例のACE I/D多型遺伝子解析を行った。病理診断・病理所見を照合しアルツハイマー病、ApoE4の保有状況等との関連性について解析を行っている。免疫染色は老人斑とACEの発現部位との形態学的関連性の検討を行っている。ACE定量は老人斑を形成するAβの各フラグメント、その中でもACEの基質としてのAβ42と分解産物のAβ40との量的な相関を生化学的手法を用いて行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
300例を越す採血、血液収集を終了した。そのACEの定量、活性測定は終了し各症例の臨床情報の収集も終えた。その血球を用いたACE遺伝子多型は現在解析を行っている。脳組織は488例の遺伝子多型解析を終えた。現在、神経病理結果とApoE genotype, 臨床経過を照合し解析を行っている。免疫組織化学的手法で脳内ACEの局在と老人斑の形態的関連を一部の症例で検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
1)臨床血液サンプルの測定は遺伝子解析を完了する。その後、活性、酵素量、遺伝子多型との相関とともに、AD病態との関係を臨床情報を照合し綜合的な解析を行い報告する。また現在、新たな血液サンプル収集の体制を整えている。 2)病理組織は新たな病理解剖症例のACE遺伝子多型解析を引き続き行う。また免疫組織化学的手法を駆使して脳内ACEの局在の詳細な検討と老人斑との解剖・病理学的検討を多症例において行っていく。 3)凍結脳を用いて、ACE定量、活性とAβ各フラグメントとの関係については生化学的手法の他、質量分析も駆使して解析を行う。
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Research Products
(1 results)