2015 Fiscal Year Annual Research Report
画像支援定位脳手術の新規モデル確立に向けたミニブタの脳地図作製
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24500480
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
齋藤 敏之 京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (10162215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 英寿 自治医科大学, 医学部, 教授 (50150272)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ミニブタ / 連続脳凍結切片 / 核磁気共鳴断層撮影 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では、まず、昨年度まで問題となっていた核磁気共鳴断層撮影(MR)で得られた脳の断層イメージと実際に脳から作製した凍結切片の断面との軸合わせを行うための技術的な検証を行った。メキシカンへアレスブタ(オス)にセボフルラン吸入による全身麻酔を施し、脳のホルマリン潅流前の頭部MR撮影を行った。この時、脳の実質と頭蓋骨との位置合わせのために、頭蓋骨内にMR用可視化マーカーを埋め込んだ。その後、両側の内頚動脈よりホルマリンを血管潅流し、脳組織の固定を行った。十分に脳の後固定を行った後、軸合わせのためのガラスマーカーを脳内に挿入し、固定した。脳を取り出す前に、再度、MR測定を行い、ガラスマーカーを含む脳の断面を撮影した。その後、ガラスマーカーとともに脳を慎重に摘出し、凍結切片作製までホルマリン液内に保存した。これとは別に、前年度までに同様の方法にてガラスマーカーを挿入して保存しておいた脳を用いて、脳座標の基準軸との角度調整法を検証した。従来型のミクロトームを用いて、凍結連続脳切片を作製する際に、脳座標の基準軸に合うように角度を調整する方法に技術的な目途がついた。また、矢状断の連続凍結脳切片については、既に技術的に作製可能であることを確認した。また、前額断の連続凍結脳切片の作製法についても従来型のミクロトームを利用して作製可能であることが判明した。さらに、ニッスル染色についても一部の染色液の組成を変更することで、良好な染色が可能となった。矢状断の凍結脳切片については基準軸を引くとともに、切片内部の神経核の命名を暫定的に行った。
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