2014 Fiscal Year Research-status Report
運動筋への局所温熱が運動時インターロイキン6の分泌に与える影響についての検討
Project/Area Number |
24500605
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 倫之 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90305566)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 隆紀 関西医療大学, 保健医療学部, 講師 (60454659)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | インターロイキン6 / 局所温熱負荷 / TNFーα / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究で、局所温熱負荷下で最大酸素摂取量の60%で30分の運動を行うと温熱負荷なしでは、IL-6が増加しないのに対して、局所温熱負荷下では、IL-6が誘導されることが分かった。そこでその負荷で局所温熱負荷下トレーニングを行うことによって、先行研究で見られるようなトレーニングによる安静時のIL-6の低下や運動負荷によるIL-6分泌反応の減弱が見られるかを明らかにするため研究を行った。当初週5回で10週間のトレーニング予定であったが、被験者が関係で、週3回のトレーニングに変更して、トレーニング研究を開始している。 今年度の研究では、まずは、局所温熱負荷下で1回30分最大酸素摂取量の60%での自転車エルゴメータを使ったトレーニングを行い、局所温熱負荷下での運動前後で見られるIL-6の変化がトレーニングの前後でどのように変化するかを検証している。現在3名の被験者で温熱負荷下での運動トレーニングを行っている。1名については、トレーニング前より局所温熱負荷下で運動を行ってもIL-6の上昇が見られなかった。10週間のトレーニング後もトレーニング前と同様であり、局所温熱負荷下で30分運動を行ったが、IL-6の上昇は見られなかった。残り2名については、10週間のトレーニングをおこない、前後の測定を行い、冷凍保存し、分析する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
トレーニング研究であり、その期間が10週間あるため、暑熱馴化の影響を受けないように7~10月の期間をさけ、さらに年末年始をはさむ場合被験者が集まりにくく、トレーニングスタートが1~5月に限られている。現在3名の研究を終えているが、予定の人数には到達していない。また、4月に研究者が異動となり、研究スケジュールが遅れている状態である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今回延長申請が受理されたため、引き続き、トレーニング研究を行っていく。研究は、人工気候室、電気式ホットパックがあり、研究者が特別研究員となった和歌山県立医科大学で行う。研究は、主に週末で行うが、トレーニング研究のため、トレーニング管理を和歌山県立医科大学サテライト診療所リハビリテーション科スタッフの協力のもと実行して行く。
|
Causes of Carryover |
前述の通り今年度の研究は、トレーニング研究であり、その期間が10週間あるため、暑熱馴化の影響を受けないように7~10月の期間をさけ、さらに年末年始をはさむ場合被験者が集まりにくく、トレーニングスタートが1~5月に限られている。そのため、予定を変更し、局所温熱負荷のみのトレーニングにしているが、まだ予定人数に到達していない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
トレーニング研究をひきつづき行うため、検体の分析のための費用、および人工気候室の使用量等が発生するため、それに使用予定である。また、データ解析用の端末の購入も状況に応じて視野に入れている。
|
Research Products
(1 results)