• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

グローバル化時代の「国家代表」像

Research Project

Project/Area Number 24500738
Research InstitutionShiga University

Principal Investigator

平井 肇  滋賀大学, 教育学部, 教授 (70199032)

Keywordsオーストラリア / フィジー / ニュージーランド / タイ / 移民 / ディアスポラ / ラグビー / サッカー
Research Abstract

本年度は、各サブテーマに関わって構築した仮説に基づき、調査を実施した。
1. 主として英連邦諸国でのラグビー国家代表と東南アジア諸国の地域総合スポーツ競技会における国家代表を比較し、「国家代表」の歴史的経緯と現状について分析・検討した。具体的には、25年7月にフィジー共和国・南太平洋大学で開催されたFiji Rugby Centenary Conference: Reflections on the Past, Present and Futureに出席し、研究報告分科会、シンポジウムに参加した。また,会議に参加していた現地の研究者や元ラグビー選手・指導者への聞き取り調査を通して知見を深めるとともに,今後の調査への協力要請を行った。東南アジアに関する調査については、次年度の現地調査に向けて、タイ王国の研究協力者と情報・意見交換を行った。
2. 南太平洋の諸国からニュージーランドやオーストラリア、日本などに移住・国籍変更したラグビー選手と、現地調査を通して明らかにして行った。具体的には、日本でプレーする(プレーした)南太平諸国出身のラグビー選手の実態と背景について、国内のラグビー関係の雑誌と日本国内の元選手へのインタビューを中心に情報収集を行った。
3. ニュージーランドにおけるラグビーとオーストラリアにおけるサッカーを通して、地元メディアやスポンサーと統括団体や所属選手との関係について、現地調査を通して明らかにして行った。具体的には、今年度はオーストラリアに限定をして、メルボルンにおける移民コミュニティーにおけるサッカーの意義と役割について,現地研究者との情報・意見交換、および実際の調査実施に向けて協力が期待できるサッカークラブの下見を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1. 「国家代表」の意義と役割の時代的変遷と、競技種目と地域的特徴:タイ・チュラロンコーン大学の研究者からアドバイスを受けて研究を進めている。北米スポーツ社会学会で、同様な研究をしている研究者の報告を聞き、意見交換を行った。また、カナダ、特にケベック州におけるスポーツとアイデンティティの関係について、カナダ・ラヴァル大学の研究者へインタビュー調査を行った。26年度は、シンガポール・ナンヤン工科大学の研究者からアドバイスを受けてシンガポールのケースについても本格的調査が可能となった。
2. 選手や指導者の視点から見た「国家代表」の意義と役割:オーストラリアとフィジーのラグビーの元選手・指導者からアドバイスを受けて研究を進めている。南太平洋諸国におけるラグビーに関心のある研究者とのネットワークを通じて研究を深化させて行く目処がついた。
3. マスメディアや商業資本などのスポーツを取り巻く環境要因と「国家代表」の関係:当該スポーツの関係者への聞き取り調査などは実施できたが、当初の構想にあったような広範囲な聞き取り調査やアンケート𡧃調査を含む現地調査は実施できていない。今後は、インターネットを利用したアンケート調査を行う予定である。
4. 一般市民やファン等のスポーツを取り巻く環境要因と「国家代表」の関係 :当該スポーツの関係者への聞き取り調査などは実施できたが、当初の構想にあったような広範囲な聞き取り調査やアンケート𡧃調査を含む現地調査は実施できていない。今後は、インターネットを利用したアンケート調査を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

26年度中に、上記1~4に関する総合的なアンケート調査を実施する予定である。オーストラリア、フィジー、タイ、台湾の研究者からの協力承諾を得て、現在はシンガポールとニュージーランドの研究者に協力を打診中である。
また、調査協力をお願いした研究者(一部)を招聘して、本研究のまとめの作業としてのワークショップを開催する予定である。
調査結果は、主にインターネットを通して公開し、27年度に(一部26年度)学会等にて報告する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

25年度は、旅費(海外)が当所の予定額を20万円程度上回った。ニュージーランドへの調査旅行を、フィジーへの学会参加に変更したため、航空運賃と宿泊費・日当が予定額を上回ったのがその主たる理由である。そのため、備品として当所計画していたパーソナルコンピューターの購入代金が不足することとなった。このパーソナルコンピューターは調査結果の分析に必要であるので、25年度の残金を繰り越して、備品(パーソナルコンピューター)購入費の一部として使用するよう執行計画を変更した。
25年度の購入を予定していたパーソナルコンピューターは、26年度に実施するアンケート調査の作成、分析、公開に不可欠である。そのため、26年度のなるべく早い時期に、当該年度の予算と併せて購入する予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi