2013 Fiscal Year Research-status Report
中山間地域高齢者へのヘルスプロモーション活動としての水中運動の有効性に関する研究
Project/Area Number |
24500825
|
Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
那須 裕 長野県看護大学, 看護学部, 名誉教授 (50020839)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 克矢 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60295798)
渡辺 みどり 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20336621)
細田 江美 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10290123)
宮越 幸代 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (00269565)
中畑 千夏子 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (60438174)
酒井 久美子 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (90347378)
藤原 聡子 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (00285967)
山田 裕子 (御子柴 裕子) 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (00315847)
池上 千賀子 (曽根 千賀子) 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40336623)
松澤 有夏 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (30436894)
森野 貴輝 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00586969)
有賀 智也 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10708069)
|
Keywords | 高齢者 / ヘルスプロモーション / 水中運動 / 中山間地域 / 生活習慣病予防 / 骨密度 / 有酸素運動 / 健脚度 |
Research Abstract |
1 平成25年度には水中運動講座を月3回、計35日間開催した(1日1クラス:11回実施,延べ367人, 平均33.4人・1日3クラス:24回実施, 延べ1773人, 平均73.9人)。1日の参加者数は、最高95人最低48人であった。 2 長野県看護大学が開学して間もなく室内温水プールが作られ(平成11年)、以来15年に亘り継続してきた高齢者水中運動教室で蓄積された諸データのコード化を継続して進行している。 3 昨年度に引き続き、年1回実施している骨密度測定会で新たに収集すべきデータについて検討し、以下の4点につき新たな展開が見られた。 ①従来行っているアンケート調査に加え主観的な健康尺度SF-8を実施した。②タニタ MC-780A マルチ周波数体組成計2台を購入し部位別の体脂肪測定を試みた。③足指筋力測定器を購入し、水中運動による転倒予防効果との関連についての検証体制を整えた。④認知機能検査を取り入れた。 4 本研究の講座参加者には、他の研究プロジェクトからのアプローチも行われており、また本学の老年看護学や認定看護師教育課程のフィールドとしても使用されている。本年度はこれらのグループとの共同作業をさらに進展させてゆく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本学では、1999 年よりヘルスプロモーションの考えを基盤とし、地域貢献の一環として身体機能への効果が科学的に実証され、高齢者の身体機能維持および改善にも効果的といわれている水中運動を行っている。15年に亘り、大学で高齢者水中運動教室を継続開催している例は他にはなく、これを大学の事業として、かつ大学が地域に対して発信してゆくヘルスプロモーションメッセージとして、今後とも持続発展させてゆくことが我々の使命と考える。 14年間に参加者の平均年齢上昇が著しく(開始当初:男性76.0歳、女性68.8歳, 2011年度:男性77.9歳、女性74.0歳)、その理由の一つとして長期継続者の存在がある。10年以上の継続者が20名を数え、このメンバーの存在が本研究の進展の機動力となっている。従って次の世代に徐々に活動を引き継いでゆく検討を現在併せて進行させている。 本年度は、転倒防止、認知症予防等を視野に入れた検討項目を増やして、長期継続者と新規参加者の間のこれらの指標の違いをもとに、水中運動継続の有効性の検討を進展させている所が大きな特徴と言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
高齢者水中運動は現在、16年を迎えようとしており、大学内の一プロジェクトから大学全体が関わる研究事業として変貌を遂げつつある。そのためにも、本研究の要である高齢者水中運動教室のシステム再構築を以下のように実施する。 ①従来参加1年目の初心者は月2回の参加と決められていたが、より多く参加したいとの希望もあり、サポート体制を充実させ月3回出られるようにする。 ②そのために常時関われるスタッフを増やす ③骨密度測定以外の客観的健康指標として健脚度を取り上げる。 ④学部学生の実習の連携を増やし、現在実施している老年看護と認定看護に加え、地域・在宅看護実習を加える。 ⑤主観的健康観と認知機能検査等の検討を加え、水中運動の有効性につきより幅広い検討を行う。
|
Research Products
(1 results)