2013 Fiscal Year Research-status Report
性差と加齢を考慮した労働者の睡眠の質改善のためのセルフケア・プログラムの開発
Project/Area Number |
24500842
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
廣川 空美 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (50324299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 保人 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (40243456)
辻下 守弘 甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80280197)
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
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Keywords | 心身の健康 / 加齢・老化 / 産業衛生 / 性差 / ストレス |
Research Abstract |
(1)睡眠チェック項目の妥当性・信頼性の検証 平成25年度は、睡眠チェック項目の妥当性・信頼性の検証を行うための調査を実施した。某事業場の従業員485名(男性450名、女性35名)を対象として、睡眠チェック項目を測定する調査を実施した。368名(男性338名、女性30名)からの回答を得た。3カ月後に再調査を実施し、197名(男性175名、女性22名)から回答を得た。内容妥当性について、ピッツバーグ睡眠質問票の日本語版(PSQI: 土井ら, 1998)との関連性を検証したところ、睡眠チェック項目の合計得点は有意な正の相関を示した(0.23, p < 0.05)。探索的因子分析はプロマックス回転を用いて行ったところ、9因子が抽出されが、これまでの先行研究(足達ら, 2005; Suzuki et al., 2008)と本研究前年度の結果から、「睡眠環境」「長時間睡眠」「仕事のストレス」「生活習慣」「体調不良」の5因子を想定していた。確認的因子分析を行ったところ、「睡眠環境」「長時間睡眠」「体調不良」の3因子モデルが最も適合度が高かった(GFI = 0.92, AGFI = 0.89)。再テストとの相関係数は0.22~0.77 (p < 0.05)で、いずれも有意な変化は見られなかった。 (2)睡眠改善のセルフケア・プログラムについてまとめた冊子作りを行った。内容は、刺激統制法、睡眠制限法や薬の有効な利用方法をまとめ、リラクセーション方法やエクササイズをビデオにまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究計画では、睡眠チェック項目の妥当性・信頼性の検証を行い、理学療法的手法による睡眠の質改善のためのセルフケア・プログラムを開発し、睡眠改善のセルフケアに関する冊子作りに向けて内容を整理することとしており、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度には、睡眠改善の介入研究の実施を行う予定である。睡眠の質改善のためのセルフケア・プログラムとして冊子を作成し、対象者に配布する。対象者はランダムに介入群と待機群に振り分け、実践期間を3か月とし、事後調査を実施する予定である。事後調査後、待機群に冊子を配布する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は睡眠改善のための介入研究を実施するため、教材冊子とビデオの作成費用、介入研究の実施費用、研究参加者への謝礼、学会発表参加費用等の費用が必要である。 調査票の印刷=300,000円、データ入力費用=200,000円、研究参加者への謝礼=500,000円 冊子・ビデオ作成=500,000円、学会発表参加費用=200,000円、研究発表にかかる経費=90,000円、消耗品購入=2,480円
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Research Products
(8 results)