2014 Fiscal Year Annual Research Report
性差と加齢を考慮した労働者の睡眠の質改善のためのセルフケア・プログラムの開発
Project/Area Number |
24500842
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
廣川 空美 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (50324299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 保人 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (40243456)
辻下 守弘 甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80280197)
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 心身の健康 / 加齢・老化 / 産業衛生 / 性差 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、睡眠改善のセルフケア・プログラムに関する冊子を配布し、その効果評価を行った。某事業場の従業員315名(男性291名、女性24名)を対象に、介入群(167名)と待機群(148名)に職場部署ごとにランダムに割り付けを行った。介入前の事前調査を実施後、介入群には睡眠改善のセルフケア・プログラムに関する冊子を配布した。3カ月の実施期間を経て、事後調査を実施した。その後待機群にも冊子を配布した。事前調査と事後調査のデータの両方がそろっている対象者は男性172名、女性15名となり、介入群87名、待機群100名となった。分析の結果、睡眠の質に関連する指標に関して、効果を示す結果は得られなかった。しかし、睡眠の質を阻害する生活習慣に関して、「夕食を食べてから寝るまでは3時間以上あけている」(F(1, 184) 3.01, p = 0.084),「ベッドでテレビを見たり仕事をしたりしている」(F(1, 185) = 3.60, p = 0.059),「仕事への集中はできている」(F(1, 182) = 3.62, p = 0.059)には介入群に改善の傾向が見られた。産業保健スタッフが従業員を対象とした睡眠改善指導にどのように反映するかは、今後さらに検討が必要である。
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