2016 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of exercise for the pain syndrome and physical fitness in community-dwelling older old people
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24500861
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
島田 美恵子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70413036)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 痛み / 体力 / 日常身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的 後期高齢者への運動支援が「痛み」「日常生活」「体力」に及ぼす影響について検討した。 方法 月に1~2回の頻度で、地域在住高齢者を対象に、運動を中心とした介護予防教室を1年間開講した。被験者は、教室前後で体力測定・アンケート調査・歩数記録に参加した74名(平均年齢76.9±5.2歳 男性23名)である。SF-36の「過去1か月に体の痛みをどれくらい感じたか(「ぜんぜんなかった」から「非常に激しい痛みを感じた」までの6択)」「過去1か月にいつもの仕事が痛みのためにどれくらい妨げられたか(「ぜんぜん妨げられなかった」から「非常に妨げられた」の5択)」により痛みの程度を判定した。 結果:1年後に痛みが軽くなったと答えた者は15名、痛みが強くなった者は14名であった。初回に「痛みがぜんぜんなく、日常生活がぜんぜん妨げられなかった(以下A群)」は19名(男性6名 平均年齢74.9±標準偏差5.3歳、9,538±4,231歩/日)、「痛みがかすか・軽い、日常生活が妨げられなかった(以下B群)」は14名(男性4名、75.5±5.8歳、10,985±2,956歩/日)、「痛みがかすか・軽い、日常生活がわずが・少し妨げられた(以下C群)」は22名(男性7名、77.7±4.0歳、6,498±1,480歩/日)、「痛みが中くらい以上あり、日常生活がかなり妨げられた(以下D群)」は20名(男性6名、78.9±5.2歳、7,619±4,748 歩/日)であった。1年後の体力の変化はどの群においても有意な差はみられなかった。痛みが強くなり、日常生活が妨げられたものは、A群4名 B群4名、C群5名、D群2名であった。痛みが軽くなり、日常生活への妨げが軽減したものは、B群2名、C群4名、D群7名であった。 結論:1年間の運動指導による痛み軽減への効果は、よくなったものと悪化したものがほぼ同数であった。運動指導により、痛みが強いものほど日常生活が妨げられることが少なくなる傾向がみられた。
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