2014 Fiscal Year Annual Research Report
更年期世代女性の食環境と更年期障害・生活習慣病に関する研究
Project/Area Number |
24501005
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
丸山 智美 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (50410600)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 更年期女性 / 食環境 / 歯周病 / 食育 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度である平成26年度には、平成24・25年度で取り組んできた更年期女性を対象とした結果を基に、歯周病および高血圧を予防する食システムの構築の妥当性の検証をおこなった。 また、本研究課題で得られた過年度の結果から、更年期世代女性の健康状態および疾病発症について食環境の影響の可能性が考えられたため、食環境に関連する事項の解析を進めた。重点的に解析した内容は、フードサービス産業の1ヶ月に利用した頻度と理由である。この調査では、フードサービス産業を総務小統計局の家計調査報告の分類に基づき、レストラン、ファストフード、給食、喫茶店とした。3食である朝食、昼食、夕食を分析した。この研究は金城学院大学ヒトを対象とする倫理審査委員会の承認を得て実施した(№11001)。対象者の年齢は48歳±3歳で、その結果、対象者の1ヶ月間のフードサービス利用頻度は、朝食では0.7回、昼食では14.8回、夕食では6.2回であった。利用理由は、時間の節約(朝食では25.0%)、友人とのコミュニケーション(昼食では34.8%)、家族とのコミュニケーション(夕食では46.2%)であった。伝統的に日本では主婦が朝食と夕食を調理してきたが、この研究課題からは25%を越える者が食事にフードサービスを利用していたことが見出された。我が国の更年期世代女性には、生活環境の変化と併せて食環境の変化があると結論付けた。 本課題の公表として、平成24・25年度に国際学会で発表した食事摂取と歯周病などの生活習慣病との関連、食環境と健康との関連を平成26年度には国内の関連学会でシンポジウムならびに教育講演として招聘され公表した。また一般市民を対象とし、本課題の結果を交えた教育イベントを実施した。
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