2014 Fiscal Year Annual Research Report
中高生の科学的分析思考力を育てる数学的モデリングチャレンジプログラムの開発実施
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24501050
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
柳本 哲 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90441401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 伸樹 関西学院大学, 教育学部, 教授 (10362584)
大竹 博巳 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (70168970)
深尾 武史 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (00390469)
谷口 和成 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (90319377)
安東 茂樹 京都教育大学, その他部局等, その他 (40273817)
河崎 哲嗣 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (00582488)
佐伯 昭彦 鳴門教育大学, その他の研究科, 准教授 (60167418)
池田 敏和 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (70212777)
松嵜 昭雄 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (10533292)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 数学的モデリング / 問題解決力 / モデリングチャレンジ |
Outline of Annual Research Achievements |
京都教育大学において,平成27年2月15日(日)に中学2年生と高校1年生を対象に数学的モデリングチャレンジ京都を開催した。参加した生徒は,近隣の3中学校から18人,5高校から15人で,中学2年生Jコースと高校1年生Hコースに分かれて,昼休みをはさんで約6時間のチャレンジプログラムに挑んだ。 Jコースでは,データ解析・予測を扱った。午前は,京都市の年最高気温のデータから様々な一次関数近似を行い,2050年や2100年の年最高気温を推測する内容を扱い,グラフ電卓の使用方法も理解させた。午後は,日本の子どもの出生数データから,2020年や2050年の子どもの出生数を予測する問題解決に挑戦した。 Hコースでは,最密充填問題を取り上げ,スーパーの買物用プラスティックバッグに「みかん」のような球体の商品がどれだけ入るのかという問題場面を扱った。午前は, 1辺が10cmの正方形に直径1cmの円がどれぐらい重なり合うことなく敷き詰められるのか,内寸が15cmの立方体アクリルケースには直径は3cmのスチロールボールがどのくらい入るのか、という問題を考えさせた。午後は, 25cm×34cmサイズのビニル袋に,同じスチロールボールがいくつ入るのかという問題に挑戦した。 参加者からは「数学をどのようにして生活に活かせばいいのか分かったような気がした」「自分の社会について考えていかないといけないのかなと思った」「数学にこのような面があるのだなと思った」「今日の経験で数学が日常生活に活かせそうだと思った」等の感想があり,このプログラムの趣旨である科学的探求心の育成に繋がっていたようである。 この平成26年度数学的モデリングチャレンジ京都の実施内容について,一般への広報は,文教ニュース平成27年3月2日号と文教速報平成27年3月6日号で行った。
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Research Products
(10 results)