2012 Fiscal Year Research-status Report
若者の対話力向上支援にCDIOプロセスを活用した工学系交流教育プログラムの開発
Project/Area Number |
24501066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
濱辺 謙二 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (10440489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
中村 純生 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (20367444)
竹俣 一也 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50167491)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 科学講座 |
Research Abstract |
本研究の目的は若者の対話する能力を育成し、その対話から得た知識を活用して工学的な観点から問題を解決する能力を育むことである。そのため以下の活動を実施する。1)対話を重視した科学講座を実施する。また、対話を促進する教材キットを開発する。2)前述の講座を通して遠隔操作技術を活用した対話型教育プログラムの利用可能性を調査する。この2つの活動を通して児童生徒の対話力を向上させる工学系教育プログラムを開発していく。 24年度は下記内容の研究を実施した。 1)児童生徒を対象としたプロジェクトにおける工学系モノつくり教材キットを開発した。ここでは再生可能エネルギーの必要性について、チーム内で対話できるものにした。風に向って走る自動車キットを試作し、小学校3年生を対象に訪問授業を実施し、教材キットの有効性を検証した。グループの人数、工作時間、児童が模型キットの動きをどのように理解していくかを授業を通して確認することができた。 2)シンガポール日本人会と連携して科学講座を実施した。Legoマインドストームを用いたライントレーサー制作講座である。ここでは親子で科学について対話する場にLegoマインドストームが活用可能かを調査しながら講座を運営した。 3)遠隔操作型教材を開発し、それを活用した教育実践について検討した。実践協力校(Brisbane School of Distance Education)にて開発中のロボットシステムを用いて授業を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
協力校において開発した教育プログラムや教材キットを使った授業が実践できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き教材キットの開発およびそれを活用した授業を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
教材キット制作および科学教室実施の旅費に活用する。今年度、複数タイプの教材キット制作を実施する予定であったが、その教材キットの有効性を検証する科学教室運営の関係で制作する順序を変更した。次年度において持ち越された教材キットを開発する。変更による研究の進捗には影響はない。また、次年度は科学教室運営に重点をおいて研究費を使用する。
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