2013 Fiscal Year Research-status Report
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24501087
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
荻野 和子 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (40004353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 博 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (00004292)
吉野 輝雄 国際基督教大学, アーツ・サイエンス研究科, 名誉教授 (10052276)
関根 勉 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (20154651)
猿渡 英之 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30221287)
小俣 乾二 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (70272010)
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Keywords | マイクロスケール化学実験 / j実験キット / グリーンケミストリー / マイクロスケールケミストリー |
Research Abstract |
1.内外の学会における情報収集・成果発表;2013年5月ドイツ・ベルリンで開催された国際マイクロスケールケミストリーシンポジウム、8月福岡市で開催されたアジア分析化学会議、9月仙台市で開催された化学系学協会東北大会70周年記念国際シンポジウム、2014年3月名古屋市で開催された日本化学会第94春季年会等で情報収集、成果発表等を行なった。 2.前年度までの研究で開発・改良してきたKO-DNPマイクロスケール実験キットを実地に利用し、学校への導入をはかった。 1)新学習指導要領に沿ったマニュアルを作成した。米沢市,花巻市、岐阜市で、上記キットを使ったマイクロスケール実験の教員研修を、仙台南高校、国際基督教大学で高校生対象の授業を行い、マニュアルの有効性を検証するとともに改善した。 2)仙台市立中田中学校、岐阜市立東長良中学校での上記マイクロスケール実験キット導入の研究を行った。その結果これらの中学校で理科の授業に組織的にマイクロスケール実験が導入され、いくつかの長所が明らかになった。 3.新しい実験の開発:溶媒を使わない固体化合物同士の反応は、グリーンケミストリーの12か条の一つである。固体の酸と固体の塩基の中和のマイクロスケール実験を開発した。 4.インターネットHPを通じた「環境にやさしい実験」の啓発を行った。これは、非常に有効で、HPを見てマイクロスケール実験を知った名古屋市及び岐阜市の中学校教員から代表者は指導を求められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した25年度の研究実施計画は次のとおりである。1.新学習指導要領に沿った教材・マニュアルの開発・作成; 2.グリーンケミストリーの実験教材の開発;3.上記教材の実地での応用。 「研究実績の概要」で述べたように、これらはおおむね達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
マイクロスケール実験では、各グループに試薬を配付することが重要である。しかし、初めての教員が実施する際、多数の試薬の調製には労力を要する。その軽減のために、試薬キットの開発を行なう。 マイクロスケール実験を初めとする環境にやさしい化学実験の普及には、シンポジウム、ワークショップにより、情報を広げるとともに教員に体験してもらうことが重要である。そのために平成26年に東北大学でシンポジウムを開催する。また、東京でも講演会、教員研修を行なう。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究を効率的に推進したことにより発生した。 26年度に開催するシンポジウム、また、研修を行う経費として、平成26年度請求額とあわせて使用する。
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