2014 Fiscal Year Annual Research Report
理科学習の有用性を実感できるキャリア教育プログラムの開発とハブシステムの構築
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24501094
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
萱野 貴広 静岡大学, 教育学部, 教務職員 (30293591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内ノ倉 真吾 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (70512531)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 教授 (90252155)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | キャリア教育 / 学習の有用性 / 中学校理科 / キャリア教育ハブシステム / キャリア教育ネットワーク / CSR活動 / 基礎的汎用的能力 / 地域教育リソース |
Outline of Annual Research Achievements |
教科学習の有用性を実感し科学への関心を高め、科学や科学技術系職業への進路意識の醸成を目指し、中学校理科カリキュラム組込型のキャリア教育プログラムおよびキャリア教育教材を開発・実践し、効果を検証すると共に、キャリア教育で目指す基礎的・汎用的能力を評価するための評価シートを考案し、実践を試みた。また、報告者がキャリア教育プラットホームの役割を担いつつ実践協力校を拡大しながら、また実践教諭自身も独自の情報発信や新たな取組の展開といったハブシステムの基礎を構築した。 1)26年度実践校5校の中学生延べ610人に対して、理科および科学・科学技術系職業に対する意識の変容調査を行い、プログラムの効果を検証した。理科の好嫌度や有用性に関する中学生の意識に対して明らかな有効性が示され、科学や科学技術系職業に対する生徒の認識に改善が見られた。本プログラムの有効性が示された。 2)基礎的・汎用的能力評価のための新しい実践プログラムによる授業を実践し、授業導入可能な評価シートを作成した。3)「化学変化とイオン」と「光・音の性質」に関するキャリア教育差し込み教材を新規に開発し、前者については2校で導入実践し、後者については新規に実践協力校1校を得て導入実践した。新教材開発の価値も大きいが、新規に1協力校、1官庁、2企業の賛同・協力を得たことは評価できると考える。 4)複数の大学研究者を始め、地域科学館代表、教育行政官、現場教員および企業の研究者や技術者協働のもとに、書籍「キャリア教育を理科で~学習の有用性とキャリア発達~」を刊行し、静岡県下全中学校約300校への提供によって、研究成果公開の促進とキャリア教育の浸透と進行を図った。事業当初から開設しているホームページについても改善を重ねてきたが、今後さらに公開性の高いものに移行し研究成果公開を図る。
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