2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24501206
|
Research Institution | Shobi University |
Principal Investigator |
小泉 力一 尚美学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70406594)
|
Keywords | 情報科教育 / 情報教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高校情報科における教員の指導実態および生徒の学習実態を調査することにある。調査手段として、教員に対するアンケート調査とインタビュー、生徒に対するアンケート調査と客観テストを想定している。 平成24年度に、東京都、埼玉県、千葉県の協力者10名とミーティングを重ね、生徒が情報科で習得すべき学力の分類、それを指導するために必要な教員のスキルなどをまとめた。この過程で、参加者の改訂学習指導要領に対する理解と意識を深めることができ、地域の 研究会への啓蒙に寄与することができた。 平成25年度は、前年度の結果を基に作成した、教員対象のアンケート項目を利用してプレ調査を行った。対象者は協力者に声掛けしていただいた教員20名であったが、現任校における科目の実施状況が、旧課程の情報A、情報B、情報C(2年次、3年次)と、新課程の社会と情報、情報の科学(1年次)とが混在している状態で、アンケート項目を見直す必要が生じた。このため、指導している科目によらないアンケート項目を再構築することにし、教員対象アンケートの本調査および教員対象ヒアリングについては平成26年度に行うことにした。この見直しの過程で、高校情報科における改訂科目等による課題点を浮き彫りにすることができ、情報科そのものの目標と生徒が情報科で習得すべき不易な能力について検討することができた。 また、生徒対象のアンケートについても、25年度中にプレ調査を実施したが、前述したように学校間で実施科目の差異が生じている関係で、本調査を平成26年度に実施することにした。この際、旧課程履修者と新課程履修者が混在した環境でも調査結果が生かされ、適切な分析が行えるような工夫をすることにした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度までに教員対象のアンケート調査を完了する予定であったが、現場は旧課程と新課程の混在時期で、学校によっては異なる学年で新旧の課程を履修しているという状況にあった。このため、アンケート調査については再度見直すこととし、プレ調査を省略して平成26年度に本調査を行う方針に切り替えた。 平成25年度における、教員対象のヒアリングについては、研究協力者およびその知人に対して、電子メール等により行うことができたため、実質的な経費が発生しなかった。また、生徒対象のアンケート調査と客観テストについても同様で、新旧教育課程が混在する環境で妥当な結果を得るために、アンケート項目およびテスト内容の見直しを行った。 以上の理由で、当初の予定から遅れている状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度までに、教員対象のアンケート調査を完了する予定であったが、高校現場が旧課程と新課程の混在時期であり、学校によっては異なる学年で新旧の課程を履修しているという状況にあった。このため、アンケート項目を再度見直すこととし、最終年度である平成26年度にプレ調査を省略して本調査を行う方針に切り替えた。 教員対象のヒアリングについては、研究協力者とその知人に協力を得ることで、電子メール等を利用して平成25年度内に一定件数を行うことができた。最終年度である平成26年度は、各地の教育研究会に協力を依頼して、可能な限りの継続的なヒアリングを行う予定である。 生徒対象のアンケート調査と客観テストについても、新旧教育課程が混在する環境で妥当な結果を得るために、アンケート項目およびテスト内容の見直しを行った。このため、最終年度である平成26年度の前半に、可能な限り多くの学校に協力を依頼して、アンケート調査と客観テストを行う予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アンケート項目および客観テスト内容の見直しを行ったため、多くの作業が平成26年度に持ち越された。 研究体制を補強するため、対象となる地域、高校、教員を確保するべく、協力者に対する直接的、間接的な接触を試み、地域の研究会等に調査研究への協力以来を行う。このため、研究代表者の旅費、研究協力者の旅費・謝金、会議費等の費用が発生することが見込まれる。また、アンケート調査はWeb調査を業者に委託することも検討しているため、その費用を見込んでいる。その他、物品費等についても執行を予定している。 いずれも計画的に執行し、当初の成果を上げることを目指している。
|