2013 Fiscal Year Research-status Report
廃校を活用した芸術文化施設による地域文化振興の基本調査、およびデータベース構築
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24520132
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
佐々木 けいし 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10225865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽子田 龍也 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60431384)
伊藤 隆介 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80271716)
閔 鎭京 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80431386)
柴田 尚 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20713184)
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Keywords | 廃校 / 芸術文化施設 / データベース |
Research Abstract |
25年度は「実態の調査」を引き続き行いながら、第3の目的として掲げた「[廃校アートセンター会議]等を促進、ネットワーク化の試行を行うことにより最新の情報収集を深める」ための、更なる研究を実施した。 具体的には、1:全国の実態調査 2: HP、FBの充実と有効活用 3:フォーラムの開催を実施した。 「全国の実態調査」は、北海道で32の施設をリスト(昨年26)し、新たなリスト先も含め5の施設(計画では26年度も含めて12程度の予定)を訪問(累計22施設訪問済み)、情報収集を行った。北海道外では65の施設をリスト(昨年39)し、新たなリスト先も含め関西、中国・四国地方を中心に10の施設(計画では26年度も含めて7程度の予定)を訪問(累計16施設訪問済み)、情報収集を行った。特に北海道外のリスト数が大幅に増え、多く情報収集を行えたことで、北海道と他地域の活用傾向の違いがよりいっそう明確になった事は非常に大きな成果であった。 これらの結果は、24年度から立ち上げたHP(URL http://haikou.jp/)及びFB(URL https://www.facebook.com/haikou.jp)のデータベースへ順次アップしている。HPでは24年度段階では北海道エリアだけのデータであったが、東北、関東、中部、関西、中国・四国、九州・沖縄の全7エリアに分類し、地図上に位置を示すことで、エリア別の数の比較が容易に出来るようにするなどの工夫を行い、データベースとしての精度を高めた。また、FBでは多数「情報収集ページ」へ各地域の新しい情報が送られてきており、全国のリスト数を大幅に増やす要因となっている。短期間に状況が変化していくと予想される本研究のデータベースを、常に最新の情報が掲載されているものとしていくことが出来ている成果は大きいと感じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究での第一の目的は「現在ほとんど統計がないものの、独創的な運営事例が増えつつある廃校の芸術文化的活用法(ギャラリー、アトリエなどを中心とした地域センターとしての使用)に焦点をあて、その実態を調査すること」であり、3年間で計画した2年目として、計画数を超える実地調査を行うことができた。 第二の目的である「既存の美術館やギャラリーなどの公的文化施設に代わる第三の新たな文化施設としての側面の検証」に関しては、最終年度にまとめる方向であるが、「第一回 廃校・旧校舎アートフォーラム ~舞台制作と廃校~」を実施した成果及び調査のデータを元に、検証のための基礎的な資料収集が順調に行えていると判断している。 第三の目的である「事例研究を通し、廃校アートセンター会議等を促進、ネットワーク化の試行を行うことにより最新の情報収集を深め、地域発の新しい公共の担い手としての廃校アートセンターの可能性、近未来の日本型のアートスペースの在り方や運営法について提案する」に関しては、昨年度報告した計画通り、本研究チームが主催して他地域の廃校アートセンター運営担当者を2名招聘し、情報交換するとともにその運営法の問題や解決法を検討する「第一回 廃校・旧校舎アートフォーラム ~舞台制作と廃校~」を実施することが出来たことでの成果が検証に繋がっている。 さらに成果発表として25年度は本研究共同研究者の柴田尚特任教授が「文化経済学会」へ「廃校の芸術文化活用の未来~廃校・旧校舎芸術文化活用全国調査から~」と題してここまでの成果の一部を活用した論文を投稿(現在審査中)した。 これを元に今後の可能性、在り方、運営方の提案という点を著書にまとめ、最終年度に行う予定であるが、基礎的な資料収集が順調に行えていると判断している。総合的に見て本研究の目的の達成度は「当初の計画以上に進展している」と判断しているものである。
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Strategy for Future Research Activity |
25.26年度は北海道内ではまだ調査を行っていない7施設の訪問(当初計画では7程度としている。さらに調査を続けることで増える可能性がある)を軸とし、道外の65施設の内、調査の必要があると判断する事例に関して効率的な調査旅程・収集計画の検討を行い、現地調査を実施する。 HPやFBで得られた情報を元にリストを精査し、必要に応じて調査を実行する。同時にHPの内容を見直し、データの充実を図る。 本年度実施した「第一回 廃校・旧校舎アートフォーラム ~舞台制作と廃校~」の成果は大きかったので、26年度も視点を変えた「第二回 廃校・旧校舎アートフォーラム」を実施したいと考えている。 最終年度にはまとめとして著書を発行する方向で検討を進めているため、その資料とすることが出来る論文(主に廃校の運営に関わる調査に関する)も執筆する計画である。その他、より広範な研究成果の社会的還元の方法を模索するものとする。 25年度の予算執行残が10万円強あるが、予定では26年度の調査旅費及び著書の印刷代等として使用する計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画より旅費を抑えることが出来た。 計画より人件費を抑えることが出来た。 計画より成果発表に必要な金額を抑えることが出来た。 次年度に関しては当初計画予算に加え、25年度未使用分を加え、1304395円を予算として、次のような計画で使用計画を立てている。26年度当初計画予算1200000円・昨年未使用分の繰越金104395円・合計1304395円 26年度の計画使用額・旅費304395円・謝金招聘等150000円・成果発表関連850000円・合計1304395円
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Research Products
(3 results)