2013 Fiscal Year Research-status Report
戦後グラフィックデザインに関するオランダと日本―その関係と国際性について比較研究
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24520182
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
西村 美香 明星大学, 人文学部, 准教授 (60352928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 美樹 大阪工業大学, 工学部, 教授 (80460765)
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Keywords | 編集デザイン / 広告デザイン / オランダ / 日本 / 国際情報交換 オランダ |
Research Abstract |
25年度は関連研究機関に実地に赴きフィールドワークを中心に、資料・文献を収集することに力を注いだ。 代表者西村は、国内は新潟・福島に所在する日本人デザイナー(亀倉雄策氏、田中一光氏)ゆかりの美術館を訪れ資料閲覧及び調査をおこなった。海外は研究の中心であり拠点であるオランダのビジュアルデザインを調査するため、11月に分担者今井ととも、アムステルダム、ユトレヒト、エイントフホーヘン、ロッテルダムの美術館、図書館に赴いた。現地では資料の調達と調査を行う。11月以降は主に収集した文献の整理、調査に費やしている。また日本人デザイナーについて小学館の美術全集に執筆し、それは26年6月に出版予定である。 分担者今井は「ディック・ブルーナーに学ぶモダンアートの楽しみ方」展覧会のキューレートを引き続き行う。また大阪市近代美術館準備室と連携をとり近代美術館所蔵のオランダ及び周辺ヨーロッパ諸国のポスターについてデーターベースを構築中である。オランダでは、今井は広告デザイン、西村は編集デザインを中心に調査研究を行った。今井は所属の大阪工業大学紀要に「抄訳『オランダのポスター 1960-1996』を投稿する。26年2月発行。 25年度は資料・文献の収集、それらの整理調査、またユトレヒト在住デザイナーとの情報交換など、下準備的な作業におおくを費やし、外部に口頭発表や論文投稿をする機会は少なかった。26年度にはそれらをまとめて日本のビジュアルデザインの発展をオランダとの関連を切り口に学会発表、論文投稿をこころみ、日本のデザインの展開の一端を明るみにしてゆきたい所存である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
代表者西村が24年度に体調不良により休職した影響で25年度も若干研究に遅れがある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究資料が概ね集まりつつあるので、その収集を続けるとともに、26年度は研究はまとめに入り、学会、出版物等に発表、論文投稿をしていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度にできれば海外調査に複数回出張を予定していたが、代表者西村の体調不良と分担者今井の大学業務との兼ね合いで予定より出張回数が少なかったため。 資料整理のデータベース構築のため人件費として使用したい。
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