2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本のオペラ団体による公演活動の変遷―藤原歌劇団と日本オペラ協会の活動検証から
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24520189
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Research Institution | Showa University of Music |
Principal Investigator |
石田 麻子 昭和音楽大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (50367398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根木 昭 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (90242461)
酒井 健太郎 昭和音楽大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (60460268)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オペラ公演史検証 / オペラ作品創作 / 上演環境整備 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在も活動している組織の中で、最も歴史の長いオペラ団体の一つである藤原歌劇団と日本オペラの上演をつづけている日本オペラ協会の活動を通じて、我が国のオペラ制作に関する歴史的検証を行った。まず、第二次世界大戦前後の上演において、ヨーロッパからの亡命音楽家の存在が大きかったことを検証した。さらに、戦前および戦後間もなくの、海外での日本人アーティストの公演に関する資料調査などにより、当時の社会情勢とオペラ公演等との関連などを研究する端緒となった。また、その後オペラ団体による公演が劇場や音楽堂等のそれに先行して行われてきたことが、上演する「演目」「会場」「日程」のほか関わる「スタッフ」「キャスト」に複雑な影響を与えたことも検証した。それにより、日本でのオペラ公演制作過程におけるワーグナー作品などの大規模な作品の舞台上演、招聘オペラ公演のほぼ全容を把握したことも成果である。最終年度においては、これらのオペラ公演制作の流れが、さらに一歩進んで、日本のオペラ作品創作に影響を与えたことに関しても研究の範囲が広がった。
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Research Products
(7 results)