2014 Fiscal Year Annual Research Report
二〇世紀中国演劇における「記録」とメディアの多角的研究-劇評・新聞・図像を中心に
Project/Area Number |
24520412
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
藤野 真子 関西学院大学, 商学部, 准教授 (20332653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 恒雄 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (20173792)
平林 宣和 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (40271358)
三須 祐介 立命館大学, 文学部, 准教授 (60339653)
田村 容子 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (10434359)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 中国伝統劇 / 民国期メディア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、各人がテーマとして設定している項目について、研究の総括となる研究を行った。 研究代表者の藤野真子は、研究成果の総括として『上海の京劇――メディアと改革』を刊行した。また本研究課題に関連して2014年6月に日本現代中国学会2014年度関西部会大会において「「新楽府」と「仙霓社」――崑劇伝習所出身者の民国期上海における上演活動」と題した口頭発表を行い、民国期伝統劇上演状況の一端を分析した。 分担者の田村容子は、民国期北京における京劇の活動を分析し、2014年11月30日中国文芸研究会において「京劇研究者、劇作家齊如山『齊如山回想録』」と題した口頭発表を行った。また関連論考として、民国期における上海演劇の動向を分析した「「孤島」時期上海跨劇種的互動關係─兩種《明末遺恨》及「改良」之口號」、舞台における女性像の特徴と変遷を論じた「革命叙事と女性兵士―中国のプロパガンダ芸術における戦闘する女性像」の二編の単著論文を発表した。平林宣和は、2015年3月2日、国際高等研究所における研究会「東アジア古典演劇の「伝統」と「近代」」2014年度第2回研究会において、「大正期日本と梅蘭芳-京劇の第二伝統と大正期日本人の“支那劇”観-」と題した口頭発表を行い、日本における中国伝統劇の受容について分析した。また、2015年3月18~20日武漢大学文学院・哲学院共同開催の研究報告会において、同テーマの中国語による発表を行った。また関連単著論文「那宅花園における梅蘭芳と大倉喜八郎の邂逅-1919年梅蘭芳帝国劇場公演の起点と『天女散花』」、「中国伝統演劇と現代日本-改革開放後三〇年の軌跡」の二編を発表した。松浦恆雄は、演劇を中心とした民国期の音声を主とするメディア研究として、「聴衆からみた電化教育―『広播週報』を中心に―」と題した単著論文を発表した。
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Research Products
(10 results)