2015 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語イントネーションの典型性の研究―日本人ドイツ語上級者との比較―
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24520422
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
成田 克史 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (40128202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Rude Markus 名古屋大学, 教養教育院, 准教授 (90282342)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ドイツ語 / イントネーション / 典型性 / 上昇調アクセント |
Outline of Annual Research Achievements |
ドイツ語母語話者20名の朗読音声の中から、新たに次のB~Eの文を選び、そのイントネーションを分析した。 A. An einem Dienstagnachmittag ging Silke mit Viviane zusammen zum Kurfuerstendamm. B. Die langen Semesterferien sind jetzt vorbei, und gestern hat das Wintersemester angefangen. C. Mittwochs faehrt Silke mit der U-Bahn um 9.02 Uhr zur Universitaet. D. Die Armbanduhr eines Studenten gibt den Signalton. E. Er sass wie immer auf der Bank gegenueber und las die Bildzeitung. 母語話者の朗読音声から抽出されたピッチ曲線を重ねると、多くがほぼ相似形になることが確認できた。その数はいずれも20名中、B前半: 10名、B後半(2パターンあり、それぞれ): 5名、C: 14名(一部異なる1名を含む)、D: 12名、Eは4語ずつ3等分して、前部: 12名、中間部: 8名、後部: 18名であった。そのイントネーションを構成するアクセントに関しては、前核部で低音調からの上昇調アクセントが多いことが確認できた。これがドイツ語イントネーションの「典型性」の有力候補であるといえる。 比較のために、母語話者20名と日本人ドイツ語上級者12名が朗読したAのピッチ曲線を観察すると、母語話者では13名のピッチ曲線がほぼ相似形になるのに対して、日本人で母語話者との相似形を示したのは前半3語で4名、後半7語で3名にとどまるという結果となった。
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Research Products
(7 results)