2014 Fiscal Year Annual Research Report
高精細画像とXMLデータを用いた古代エジプト語文書の言語記述アーカイブズの構築
Project/Area Number |
24520452
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
永井 正勝 筑波大学, 人文社会系, 助教 (70578369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和氣 愛仁 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70361293)
高橋 洋成 筑波大学, 人文社会系, 研究員 (90647702)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 字形 / 表記法 / パピルス / 古代エジプト語 / 画像データベース / Linked Open Data (LOD) / Text Encoding Initiative / XML |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はデータベースのインターフェースならびにデータ連携の開発を行った。 システム内で使用している画像処理ライブラリZoomify(Zoomify)のバージョンアップが行われたため、従来まで使用していたFlash版画像ビューアからJavaScript版画像ビューアへのシステム変更を実施した。この結果、HTML5を基盤とするウェブ標準に準拠したサイト構成となった。 データ連係については、第一に、ウェブブラウザに現在表示されている神官文字資料を、XMLタグセットを用いてエンコードしたファイルに随時変換させることのできる機能を実装させた。なお、変換ファイルは利用者メニューからダウンロードすることができるようにした。このタグセットは人文学資料のデジタル化の国際標準であるText Encoding Initiative (TEI)に準拠しており、とりわけ神官文字に関する情報と古代エジプト語に関する情報を統一的に扱えるように設計されている。第二に、神官文字文書が「発見されやすいデータ」となるよう、神官文字情報と古代エジプト語情報をそれぞれ一般文字学・一般言語学的な枠組みに拡張する方法を検討した。その結果、神官文字資料の言語情報をResource Description Format (RDF)を用いて記述したファイルに変換させるとともに、利用者メニューからそれをダウンロードすることのできる機能を実装することができた。これら二つの実装によって、本データベースで作成した情報を他の研究者が再利用することが可能となった。 研究成果還元の一環として、筑波大学で開催された国際ワークショップ「Digital Humanities Worldwide」にて本データベースのシステムについて発表するとともに、参加した研究者と文書資料のデータベース化に関する討論を行った。
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