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2014 Fiscal Year Annual Research Report

カパンパンガン語の記述文法執筆のための調査研究:述語形態論および補文構造の解明

Research Project

Project/Area Number 24520462
Research InstitutionAichi University of Education

Principal Investigator

北野 浩章  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20291263)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsカパンパンガン語 / フィリピン諸語 / 述語形態論 / 補文構造 / 言語類型論 / 文法記述
Outline of Annual Research Achievements

前年度は動詞形態論の調査を中心に行ったが、今年度は、補文構造の研究に重点を置き、研究の遅れを取り戻すよう努めた。研究協力者であるマイケル・パンギリーナンは、2014年度の前半は引き続き東京に滞在していた。主にメールと文書の交換によってデータの収集・検討を行い、補文構造の解明に努めた。
パンギリーナンは2014年秋よりドイツに移ったため、その前後の期間には十分な研究時間を取ることができなかった。そこでさらに、東京在住のもう一人のネイティブスピーカーにお願いし、収集データの補完をした。二人の協力者より得られたデータは、主節動詞が異なる約110種類の構文例、主名詞が異なる約35種類の構文例である。
予想されたことだが、補文は構造が複雑なため、書かれることが少ないカパンパンガン語では、ネイティブスピーカーでもうまく作れないケースがしばしば見られた。タガログ語が混じることもある。また、英文を元にカパンパンガン語の例を作ると、翻訳借用(calque)になってしまい、結果的に意味が通じにくい(カパンパンガン語では通常そのように言わない)表現になることもある。このような点を修正して、今後より信頼できる構文例の一覧を作成する。
結論として、補文節の構造(主節動詞の補部となる場合も、主名詞の補部となる場合も)は、接続の仕方によりいくつかのパターンに分かれる。さらに、主名詞を有する補文構造については、関係節構文との類似性が明確になった。Comrieの「アジアの一部の地域的特徴としてのattributive clauses」などの研究をしつつ、成果を報告する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Complement and adnominal clauses in Kapampangan2015

    • Author(s)
      北野浩章
    • Organizer
      「通言語的視点から見たオーストロネシア諸語の情報構造」研究会
    • Place of Presentation
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(東京都)
    • Year and Date
      2015-05-10

URL: 

Published: 2016-06-01  

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