2012 Fiscal Year Research-status Report
アイヌ語諸方言の資料整備と音声音韻・文法・語彙の方言差の分析
Project/Area Number |
24520478
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
奥田 統己 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (60224151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 英才 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (10405631)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アイヌ語 / 危機・少数言語 / 方言差 |
Research Abstract |
A研究チームのメンバーである奥田統己がすでに採録して保存している音声資料のディジタル化を進め、カセットテープ45本ぶんについて、いったんWAVファイルを作成しハードディスクに保存したうえで、さらにバックアップとしてCD-Rを作成した。 B未分析の音声・映像資料の文字化・電子化を進め、アイヌ語静内方言および千歳方言の音声資料あわせておよそ5時間分について文字化と翻訳の準備作業を行った。その際、話者の遺族・関係者に連絡を取り、話者の背景に関する情報を得るとともに現地との合意形成に努めた。 C電子化されたテキストから生成するコンコーダンスなどを活用して、それぞれの方言ごとの音声・音韻、文法および語彙の意味の分析を開始した。具体的には、研究チームのメンバーである田村すゞ子がかつて採録し、文字化・翻訳して公刊した『アイヌ語音声資料』シリーズおよび同じく奥田がかつて公刊した『アイヌ語静内方言文脈つき語彙集(CD-ROMつき)』から、親族名称および接続助詞の一部についてのコンコーダンスを生成・抽出し、方言間の用法の差異を分析した。またやはり『アイヌ語音声資料』シリーズなどから沙流方言の音韻交替についての音声データを抽出し、複数の音韻交替パターンの適用範囲の差異を分析した。 D以上の成果に基づく研究論文を研究代表者の所属機関の機関誌である『札幌学院大学人文学会紀要』へ投稿すべく、原稿の取りまとめを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
交付申請書に記載した「研究の目的」のうち、アイヌ語音声データベースの拡張は進められなかったが、その他は計画に沿って進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
A引き続き、既採録の音声資料のCD-R化およびHDDファイル化、同じく既採録の映像資料のDVD化とHDDファイル化を進める。 B引き続き、未分析の音声・映像資料の文字化・電子化と、音声ファイルの切り出しを進める。 C今年度実施できなかったアイヌ語音声データベースの拡張を進める。 D引き続き、それぞれの方言ごとの音声・音韻、文法および語彙の意味の分析を進める。 E引き続き、それぞれの方言の話者などを訪ねて聞き取り調査を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(2 results)