2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24520480
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
金 庚芬 明星大学, 人文学部, 准教授 (50513892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関崎 博紀 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 助教 (30512850)
趙 海城 明星大学, 人文学部, 准教授 (90595084)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 対人評価行動 / 東アジア言語 / 肯定的評価 / 否定的評価 / 因子分析 / 日韓中 / 対照研究 / アンケート調査 |
Research Abstract |
平成24年度の主な活動は、1)日本語、韓国語、中国語、モンゴル語のデータ収集、2)データ整備、3)因子分析結果の成果発表、の3点が挙げられる。 まず、調査対象である、日本語、韓国語、中国語、モンゴル語の対人評価行動に関するアンケート調査をそれぞれの地域で順次進め、計画通り各言語200部ほど、計800部ほどのデータが収集できた。アンケートは、因子分析用と談話完成型の2つの構成になっている。集めたデータをすべて電子化し、またデータ入力作業を進め、さらに、韓国語、中国語は原文と日本語への翻訳作業も行い、データ整備が終わった。その後、データ分析に入り、第1段階の分析として、日・韓・中の肯定的評価・否定的評価行動に関する因子分析を行った。因子分析では、①親疎関係、場面別の「ほめ/けなし」行動の生起可能性の程度の確認、②親疎関係、場面別の「ほめ/けなし」行動の因子分析を行った。その分析結果について、日本(2013年3月社会言語科学会)・韓国(2012年10月韓国社会言語学会)・中国(2013年3月東アジア日本語・日本文化フォーラム)での学会にて成果発表を行い、3言語の対人評価行動には親疎関係、場面による影響が見られ、また日韓中には異なる因子が影響していることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者と2人の研究分担者との円滑な連携及び作業内容の分担実行、海外協力者の確保、協力により、計画通り順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
分析の第2段階として、肯定的・否定的評価行動に用いられる表現方法を分析する。日本語、韓国語、中国語をそれぞれ母語話者の研究者一人ずつ担当し、データ分析の結果を詳細にまとめる。その結果の一部をH25年9月開催予定の社会言語科学会で発表する。その後、各自がまとめた3言語の表現方法を大学紀要に投稿する。 H25年度後半は、因子分析及び表現方法の分析結果に基づき、各言語話者へのインタビュー調査を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に、インタビュー調査での協力者への謝礼、データ入力の人件費、日本韓国中国モンゴルでの調査のための出張費の予定である。その他、データ分析のためのパソコン購入、成果発表のための出張費などが計画されている。
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Research Products
(8 results)