2012 Fiscal Year Research-status Report
生活者むけ日本語学習支援における教授者育成のための基礎的研究
Project/Area Number |
24520573
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
足立 祐子 新潟大学, 企画戦略本部国際戦略企画室国際センター, 准教授 (00313552)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 洋子 岩手大学, 国際交流センター, 准教授 (60344628)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 指導技術 |
Research Abstract |
研究の目的、研究実施計画はほぼ計画どおりに実施をした。ただし、M-GTAの専門家と本研究グループのメンバーとの予定が合わなかったため、専門家を招いてのM-GTAの知識に関する研究会が開催できなかった。この研究会に関しては、平成25年度の実施する予定である。その他、具体的な研究実績については以下のとおりである。 【打ち合わせ・検討会】7月、1月、2月と3回にわたり、連携研究者とともに教師の指導技術について会議をもった。7月は連携研究者からの今までの指導技術の具体的な内容及び教授者養成の問題点などについて助言を受け全員の共通理解とした。1月はそれまでの研究代表者による調査の概要報告ならびにその詳細内容について詳しく検討をおこなった。2月は主に教授者養成にしぼり、今後の方針について打ち合わせをおこなった。また、1月には、他分野の語学教育の専門家を招き、新しい教授方法や教授内容について知識提供を受け、その提供内容について意見交換をおこなった。 【調査】9月、12月、2月に研究代表者である足立と連携協力者の林氏が東京圏を、足立単独で新潟県及び石川県で経験豊富な実践者との対面調査を実施した。一部の調査内容については1月の打ち合わせ会議の際に検討をおこなった。 【成果発表】7月の打ち合わせ会議の際にまとまった内容を8月に開催された日本語教育学会国際研究大会において、足立、松岡氏の共同発表として口頭発表をおこなった。発表後の意見交換の内容は1月の打ち合わせ会議において、詳細を検討した。また、足立は新潟大学国際センターの紀要に研究成果の一部、学習評価に関する内容の論文を発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
連携協力者と3回にわたり、打ち合わせ会議を持ち、本研究に対してさまざまな意見、助言を受けることができた。調査については、分担者の松岡氏が多忙のため、調査が実施されなかったが、かわりに、連携研究者である林氏とともに順調に調査をすすめることができた。また、8月に学会発表をし、学会関係者からさまざまなアドバイスを得ることができ、さらに研究に別の視点を早期にとりこむことができたのも研究目的達成の一役をかっていると考える。さらに、足立が分担者としてかかわっている別の研究があるが、その研究調査において、具体的な授業を録画することができた。その研究代表者の許可を得て調査資料を本研究の指導技術考察に加えることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年5月に立教大学で開催される日本語教育学会春季大会で、本研究の成果の一部の口頭発表が採択された。(分担者との共同発表)この口頭発表により、研究成果の一部を公表し、日本語教育学会関係者からさまざまな示唆を受けることが期待できる。この発表後の本研究の推進方策は以下のとおりである。 (1)平成25年度中に調査を一通りすませる。特に経験豊富な現職の日本語教師に対する聞き取り調査を詳細に進める。また、中国帰国者定着促進センターの教員の協力を得て生活者が必要とする日本語の学習内容、評価方法について現在の研究成果について十分に理解し問題点等について本研究課題の関係者全員で検討をおこなう。 (2)M-GTAの分析手法を本研究分担者、連携研究者全員が理解し、その手法を使って分析を試みる。M-GTAの分析手法は、平成24年度7月の打ち合わせ会議の際に簡単な勉強会を開いたが、今年度は専門家を招き、分析の際の問題点等について助言を受ける予定である。 (3)平成26年度の日本語教育学会でパネルディスカッションを開催できるよう準備し、日本語教育学会へ応募する。パネルディスカッションでの発表は、研究成果を広く関係者に発表する機会になるため、十分な準備をおこなう予定である。 (4)連携研究者である今村氏を本人の了解を得て、分担者に変更する。これにより、さらに深く指導技術の分析が可能になる。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
おもに、調査に重点を置く予定である。そのため、旅費を多く使う予定である。また、研究分担者今村氏に40万円配分し、研究調査を補強する。それ以外は、平成24年度に提出した交付申請書とほぼ同様に使用する予定である。
|
Research Products
(4 results)