2013 Fiscal Year Research-status Report
英語教師実践ナラティブにおける書記言語・音声言語、および日本語・英語の選択
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24520622
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
柳瀬 陽介 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70239820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 達弘 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (10240293)
玉井 健 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (20259641)
樫葉 みつ子 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20582232)
横溝 紳一郎 西南女学院大学, 人文学部, 教授 (60220563)
今井 裕之 関西大学, 外国語学部, 教授 (80247759)
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Keywords | ナラティブ / リフレクション / 実践者研究 / ジャーナル・ライティング |
Research Abstract |
(1) 全国英語教育学会でのシンポジウム開催:本研究のテーマに即し「中高英語教師が自らの実践を公刊することについて」というタイトルでシンポジウムを開催し(2013/8/10)し、研究代表者(柳瀬)と研究分担者(樫葉)が、2名の実践者を招き、討論を深めた。 (2)『中国地区英語教育学界研究紀要』での論文公刊(査読付き):上記(1)の内容を深めた論文を『中国地区英語教育学会研究紀要』のNo.44 (2014)97-106ページに「英語教師が自らの実践を書くということ(2) 中高英語教師が自らの実践を公刊することについて」として掲載した。 (3) 国際応用言語学学会での発表受諾:上記(2)の論文内容を、前年度の科研研究と統合した内容の発表が、2014年8月にオーストラリアで開催される国際応用言語学学会(AILA)で行われることが審査の末認められた。 (4) ナラティブ・リフレクション関連で4つのシンポジウムに招待され登壇:本研究の「ナラティブ」および「リフレクション」という視点の研究が注目され、日本英文学学会全国大会(2013/5/26「「文学出身」英語教員が語る「近代的英語教育」への違和感」)、全国大学国語教育学会(2013/10/27「言語教育と生きること」)、言語教育エクスポ(2014/3/9「英語教員のための省察的ツールの意義」)、言語文化教育研究会(2014/3/15「言語教育の目的と実践研究」)のシンポジウムに研究代表者が招待され口頭発表をした。 (5) 研究成果をブログで積極的に公表:上記(1)~(4)のすべておよび関連研究内容はブログ(http://yanaseyosuke.blogspot.jp/)に公表した。発表の概要だけでなく、使用したスライドやレジメ、およびシンポジウムによっては発表動画も公表し、研究成果を積極的に公衆に公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、「(1)英語教師実践ナラティブを書記言語による記述に絞って検討して、書記言語の効果を集中的に理論的・実証的に解明し、かつ(2)英語教師の自国語である日本語と、英語教師の目標言語である英語で記述した場合の差異も理論的・実証的に明らかにすることを目的とする」であるが、今年度の研究では、(1)においては昨年度以上に問題意識を鮮明にして「公刊」という形での書記言語記述について集中的に研究し、(2)においても英語学術論文執筆の際の日常的日本語の英語への翻訳という視点での探究を進めた。また、(2)の視点は、英語教育での文学の扱い、国語教育や日本語教育との連携などの派生的な研究にもつながった。こういった研究をシンポジウム開催と査読付き学術論文公刊およびウェブでの情報公開の形で結実させ、かつ4つの関連シンポジウムに招待されるなどの事実からして、本研究は「概ね順調に進展している」と判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、本研究内容の統合・総括の年である。学会発表および学術論文公刊(加えてウェブでの情報公開)の形で、積極的に本研究成果をまとめることを方針とする。 具体的には以下の形でまとめを公開することを主な活動とする。(1) 8月の国際応用言語学会(オーストラリア・メルボルン)での発表:応募し承認、(2) 8月の国際シンポジウム(神戸市立外国語大学)での発表:招待発表、(3) 6月の中国地区英語教育学会シンポジウムでの発表:招待発表、(4) 6月のJACET中部地区大会シンポジウムでの発表:招待発表、(5) 『中国地区英語教育学会研究紀要』での学術論文公刊((3)の内容を査読付き論文として投稿)、(6)「言語文化教育研究」での学術論文公刊(3/15のシンポジウム内容を査読付き論文として投稿)。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度に、2014年8月開催予定の国際応用言語学会登録費用を振り込んだ。振り込みをしなければ、発表が取り消されるために前年度に送金したが、この支出は発表がある今年度に行うべきだとの事務からの助言を受け、69200円を前年度未使用額とした。 本年度の研究方針に従って、学会発表経費などを中心に執行する。
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Research Products
(11 results)