2012 Fiscal Year Research-status Report
WEBを利用した欧米大学に留学する日本人学生の人間関係構築過程に関する縦断的研究
Project/Area Number |
24520629
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
隈本 順子 大分大学, 国際教育研究センター, 教授 (60336245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南里 敬三 大分大学, 国際教育研究センター, 准教授 (80457639)
長池 一美 大分大学, 国際教育研究センター, 准教授 (90364992)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 異文化適応、米国 |
Research Abstract |
平成24年4月から8月まで欧米の協定校に1年間留学する日本人学生15名を選定し、彼等を対象として個別の説明会を開き留学前のアンケート及びインタビュー調査による最初のデータ収集を行った。留学を開始した9月あるいは10月から平成25年3月まで留学中の異文化適応に関するアンケートを全学生にメールで送付した。アンケート以外にもメールなどによる聞き取り調査はしたが、データのさらなる充実性を求めて、本学の学生が留学している米国、ドイツ、オランダの協定校5校を選び、現地での聞き取り調査も新しく加えた。本学留学生以外の関係者の視点によるデータ収集が不可欠だと考えたからである。各地の留学受入担当者、本学留学生と接触する教員、留学生支援の学生(バディ)、それに本学の学生を調査対象として調査を行った。録音した面談記録は手書きのメモと合わせて帰国後に資料としてまとめた。また、本学派遣学生のブログである「大分から世界へ:派遣学生奮闘記」も投稿開始の10月から3月までのブログも資料として活用し、該当学生のブログ全てを印刷しデータ化した。 研究方法、先行研究、テーマに関連する現況等については、国内外の会議、例えば、異文化間教育学会大会、EAIE (European Education of International Education)とAPAIE (Asia Pacific Association of International Education)の会議等に参加して協定校の受入担当教職員から本学学生に関する情報を得、参考資料の収集及び関連分野の研究者達との交流を行った。また、米国ノースキャロライナ州立大学シャーロット校を訪問した際には加藤先生に本学学生の情報収集を依頼し研究テーマの情報について交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で既述したように研究目的は概ね計画通りに進行したが、当初想定していなかったことはデータ処理を全く他人に任すことが事実上できないことがわかり、すべて授業のない休み期間に1人で行う必要があり、かなりの時間を割くことになった。このため先行文献収集、研究方法等の検討に十分時間が割けなかったが、25年度中にデータ解析をして論文にする際に必要な文献収集を行う予定である。 また、海外の研究協力者の中で日本語ができない者は本学学生からの聞き取り調査を実施するのは困難であったので、本研究の研究者が協定校を訪問し調査することによってカバーし、結果としてはいろいろな視点から学生に関する情報収集ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度も24年度の「研究実績の概要」欄に既述したように同じ方法で25年度に派遣する留学生の調査を実施する予定である。すなわち、新規派遣学生の選考、説明会、留学前のデータ取得を行い、留学中のアンケート調査と現地で学生と関係者との面談による調査も行う。また、国際会議では協定校の受入担当の教職員からも本学学生に関して面談による情報を得る。 25年5、6月に留学が終了して帰国する15名の学生に対して最後のインタビューを行う。その最終データと24年度に得たデータとを合わせて分析し、分析結果を元に、24年度に留学した学生を被験者として学会発表・論文作成の準備に入る予定である。また、24年度中に学会で口頭発表したものについても論文作成に取りかかる。そして25年度も国内外の関連分野の学会にできる限り出席し意見交換、発表などを行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)