2014 Fiscal Year Annual Research Report
欧州における地域的な環境革新システムの形成と環境技術の移転に関する研究
Project/Area Number |
24520893
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山下 潤 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 准教授 (90284562)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 人文地理学 / 地域計画・地域政策 / 環境 / イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、地域的に創造された環境技術を海外へ移転する際に作用する要因を解明することを目的とした。この目的を達成するため、以下のような研究計画を立てた。まず予備調査では、平成25年度に実施した調査結果を再検討し、現地調査を実施する自治体を絞りこむとともに、対象地域で実施する現地調査の調査項目を精査する。つぎに現地調査では、技術移転事業の規模と内容、参画企業とこれらの企業が有する環境技術、企業・非政府団体等の各種支援等の経済・技術的な要因と関連する調査項目に留意して現地調査をおこなう。最後に、予備調査と現地調査を踏まえて、環境技術の移転に作用した要因を明らかにする。 上述した研究計画にそって調査をすすめた結果、予備調査で、主に企業・非政府団体等の各種支援と関連する調査項目に特に着目する必要があると考えた。この予備調査の結果をもとに、平成26年8・9月に、調査地であるスウェーデンのストックホルム、ルンド・マルメ、イギリスのロンドン、リーズで環境産業・クラスター関係政策の担当官やこれらを対象とする研究者に対して対面調査を実施するとともに、関連資料を収集した。最後にこれらの調査を踏まえて、スウェーデン・イギリスにおける環境技術を海外へ移転する際に作用する要因を検討した。結果として、スウェーデンにおいては中央・地方政府による政策を通じた各種の支援が、一方イギリスでは、企業・非政府団体等の各種支援が、環境技術を海外へ移転する際に作用したことを示し、研究成果の一部を公表した。
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