2012 Fiscal Year Research-status Report
安全保障の変容―サイバーセキュリティーと軍事安全保障の民営化に関する総合的研究
Project/Area Number |
24530179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
旦 祐介 東海大学, 教養学部, 教授 (10207277)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サイバーセキュリティ / 国際情報交換 ドイツ / 民営化 / インテリジェンス / 国際情報交換 米国 / 国際情報交換 イギリス / 民間軍事安全保障会社 / インターネット |
Research Abstract |
本研究では、サイバーセキュリティが民間企業に外注され、また民営化されている実態を解明することを目的としている。同時に民営化が安全保障をどのように変容させているかに注目し、新しい安全保障研究の展望をひらくことを目指している。その研究目的のために、2012年度は以下の聞き取り・資料収集を実施した。 2012年 8月ドイツ(フランクフルト平和研究所)、9月イギリス(RUSI研究所)、ドイツ(サイバー犯罪研究所、ドイツ・テレコム)、10月モスクワ大学との共催シンポジウム開催(日本、別予算、防衛省・内閣情報セキュリティセンター)、12月イギリス(RUSI研究所)、 2013年 2月中国平和発展友好研究所研究員の聞き取り(日本、別予算)、3月米国(カリフォルニア州サイバーセキュリティ研究者訪問) これらの活動の結果、サイバーセキュリティの民営化の実態と課題に関する理解を深めることができた。特に言論の自由や民間の企業活動を過度に制約することなく、サイバー空間の利便性を維持増進するには、最先端分野での国際協力が必要であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでにイギリス、ドイツ、米国、ロシア、中国の研究者と情報交換を進めている。また、多面的なネットワーキングを経て、国際会議での報告、国際会議の開催も実現した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、最先端の状況を把握しながら、民間軍事安全保障会社、インテリジェンス、およびサイバーセキュリティ会社の活動に関して、より深い理解を求めたい。そのためには研究者との直接の交流が不可欠であると考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)