2013 Fiscal Year Research-status Report
日本の水道事業の経済学的分析:設備老朽化と水質低下
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24530332
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
矢根 真二 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (90174557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 誠 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (30177084)
野田 知彦 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (30258321)
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Keywords | 効率性 / 確率的フロンティア分析 / 包絡線分析 / 水道事業 / 老朽化 |
Research Abstract |
前年度の地方公営企業データの整備、老朽化の実態や確率的生産フロンティアの分析結果に基づき、水道統計との接続およびパラメトリックな確率フロンティア分析とノンパラメトリックな包絡線分析の比較をする準備を整え終えたところである。 特に、丹念なデータチェック作業の成果として、原データの(おそらく記載ミスによる)異常値の存在を再確認したことで、この問題を無視した従来の効率性ランキングには問題がありうることをほぼ確認し終えている。 そこで、パラメトリックおよびノンパラメトリックな双方の手法において、新しくアウトライヤーを除外した分析結果を、従来のそのまま原データを用いた分析結果と照合する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ当初の研究予定通りに順調に進行している。公営企業年鑑と水道統計の接続作業の中で、両統計共に記載ミスが存在することを確認中で、その結果、水質や老朽化データとの接合は中断せざるえなかったものの、何よりこの分野ではアウトライヤーを明示的に考慮した分析が必要だと判明したからである。
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Strategy for Future Research Activity |
パラメトリックおよびノンパラメトリックの双方のベンチマーキング手法において、アウトライヤーの事前的吟味を導入し、その導入の有無によって効率性ランキングがいかに変動するかを比較検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
既述のようにデータベース作成過程において、原データ自体の誤りが散見され、その扱いについて検討を重ねた結果、労働集約的な水道統計の水質データのデータベース化を中断せざるえなかったため。 データ問題についてはアウトライヤー処理を実施してみることにする一方、中断していたデータベース化作業も再開する。
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