2012 Fiscal Year Research-status Report
NPO法改正過程の組織間関係―改定・協働の窓モデルによる経営学的実証研究
Project/Area Number |
24530418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
小島 廣光 札幌学院大学, 経営学部, 教授 (80093029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平本 健太 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00238388)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 改正NPO法 |
Research Abstract |
1 本年度の研究は次のような手順で行われた。(1)「NPO法改正過程の組織間関係」に関連する文献ならびに各種資料(1次および2次資料)を入手・渉猟し,これまでの研究を多面的にサーヴェイしつつ,試論的な理論的枠組である「改定・協働の窓モデル」を演繹的に導出した。(2)聴取調査を行う組織の選定も並行して進めた。(3)欧米における非営利法人の制度に関する現状を把握するために,資料収集を行った。引き続き,聴取調査を行う組織の選定を行った。(4)聴取調査を実施し,上記の理論的枠組を確認するとともに枠組の洗練化を図った。同時に,試論的な仮説の導出を試みた。(5)同時に暫定的な聴取調査を通して,定性的研究(事例研究)で用いるインタビュー項目(半構造化インタビューの質問項目)を特定した。(6)NPO法改正過程における参加組織へ実際に出向き,今後のリサーチを行うための基盤づくりを行った。 2 本年度の研究の結果,「NPO法改正過程の組織間関係」の全プロセスは,次の6期に区分して記述・分析するのが適当であると理解された。 (第1期)NPO法(法人格付与法/優遇税制)成立まで(前史),(第2期)NPO法成立から「公益法人制度改革の抜本的改革に関する基本方針」の閣議決定まで,(第3期)基本方針の閣議決定から(公益法人制度改革を含む)「今後の行政改革の方針(新行改大綱)」の閣議決定まで ,(第4期)新行改大綱の閣議決定から公益法人制度改革3法の国会成立とその後 ,(第5期)鳩山内閣発足から『新しい公共』宣言の公表まで,(第6期)『新しい公共』宣言の公表から「新寄付税制と改正NPO法の成立」まで 。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
欧米における非営利法人の制度に関する現状を把握するための海外の諸機関との交流は行われていない。しかし,これ以外の研究調査は,おおむね順調に行われた。
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Strategy for Future Research Activity |
1 平成25年度の研究は次のように行われる。(1)前年度の暫定的な聴取調査の結果にもとづいて,本研究の理論的枠組である「改定・協働の窓モデル」を完成させる。(2)詳細な事例研究を開始する。事例研究を一層精緻化するために,他機関との交流を行う。(3)事例研究の完成を目指す。(4)事例研究の成果をまとめた中間報告書を作成し,学会報告を行う。 2 平成26年度の研究は次のように行われる。(1)「改定・協働の窓モデル」にもとづき,収集された全ての資料にもとづく事例の記述・分析を試み,「NPO法改正過程の組織間関係」に関する理論構築を行う。(2)最終的な報告書を作成するとともに,学会報告を行う。(3)研究成果を発表する。(4)同時に,研究成果に基づき各種のシンポジウムを開催し,成果を広く公開する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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