2014 Fiscal Year Annual Research Report
新興国市場をめぐる製造企業のイノベーション・マネジメントに関する実証的研究
Project/Area Number |
24530504
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中西 一正 立命館大学, 経営学部, 教授 (40217766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守 政毅 立命館大学, 経営学部, 准教授 (00434704)
兵藤 友博 立命館大学, 経営学部, 教授 (20278477)
吉田 満梨 立命館大学, 経営学部, 准教授 (30552278)
八重樫 文 立命館大学, 経営学部, 教授 (40318647)
徳田 昭雄 立命館大学, 経営学部, 教授 (60330015)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 新興国市場 / イノベーション / 日系企業 / アセアン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、新興国市場における日系製造関連企業、主としてアセアン諸国に進出している日系企業を対象に現地調査を行い、その上でそれら企業の中国・韓国等の東アジア市場での位置取りと対比しつつ、日系製造関連企業がどのように競争優位を確保しようとしているのかについて考察するものである。 初年度は進出の早かったタイ・バンコク近辺、二年度目は近年進出企業の多いベトナム・ハノイ=ハイフォン地域を対象としたが、最終の今年度はアセアン地域ではもっとも市場規模の大きいインドネシア・ジャカルタ近郊の日系企業を調査した。業種は自動車・関連部品企業、通信サービス業などをはじめとして、技能労働者の研修組織、現地工場団地の運営企業、現地の政治・社会・経済事情、とくに新政権誕生による経済面での期待感、等々について見学取材、ヒアリングをおこない、インドネシア固有の知見を数多く得た。 なお、この現地調査を準備するにあたって、インドネシアの経営環境等を深める研究打ち合わせ、ならびに調査計画を固めるために現地コーディネータと数回打ち合わせをおこない、また準備知見も整理した。 これらの今回の調査で得られた知見、すなわち技術導入、部品調達、労務コスト、業務プロセス、および従業員の確保と研修等について個別産業技術種ごとに、アセアン諸国間での競争と協調、また新興国の東アジア市場との競合関係、さらには本国日本本社との業務分担・役割付けについて、調査報告の形でまとめた。とくに今回の調査では、昨年度に引き続き、前述の東アジア市場との矛盾、その中でのアセアンの位置・役割、加えてアセアン地域間での各国地域の生産拠点の役割付けについて、構造的な理解を深めることができた。
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Research Products
(13 results)