2012 Fiscal Year Research-status Report
| Project/Area Number |
24530573
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
| Research Institution | Jissen Women's University |
|---|
Principal Investigator |
石川 恵子 実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (70343647)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾上 選哉 大原大学院大学, その他の研究科, 准教授 (00341199)
古市 雄一朗 福山大学, 経済学部, 講師 (40551065)
古田 美保 甲南大学, 経営学部, 教授 (90368473)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
| Keywords | 公会計 / 公監査 / 業績指標 / 業績監査 / 租税法 / 税務会計 / 非営利組織の会計 / 非営利組織の監査 |
|---|
| Research Abstract |
本研究の目的はパブリックセクターにおける最適資源の配分に必要な成果指標について公会計、公監査及び税務会計の視点から総合的に研究することにある。
（具体的内容）
平成24年度については、理論と制度の観点から成果指標の作成にあたっての問題点と課題を整理することを目途として、これを検討した。これに関連して、研究会を3回実施し、（1）各分担者の研究のテーマの確認、（2）研究の進捗状況の報告、（3）研究報告を行った。そして、研究会では各担当者が、それぞれの研究テーマの報告を行った。各担当者のテーマは以下のとおりである。石川（代表者）：地方自治体の監査制度における課題の整理。尾上（分担者）：アメリカのパブリック・セクターにおける会計制度・監査制度における課題の整理。古田（分担者）：アメリカ・イギリスにおける租税支出の評価における課題の整理。古市（分担者）：独立行政法人の会計制度・業績指標における課題の整理。
（意義・重要性）
今年度は、行政活動を行う上で役立つ成果指標のあり方を会計・監査・税務会計などの様々な観点から検討を進めた。そのもとでの議論は、国・地方自治体・独立行政法人を包含するパブリックター全般を前提としていた。その結果、成果指標の開発にあたっては、とりわけ発生主義会計によるコスト情報に対応して検討し、比較可能性を確保することが、世代間負担の観点からより重要であることを明らかにした。すなわち、成果指標の作成にあたっては、キャッシュ・フローに基づく現金の収支情報の比較可能性だけでは不十分であり、発生主義会計に基づく会計情報の比較可能性の確保が世代間負担の観点からより重要となることである。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の目的は、理論と制度の観点から成果指標の作成にあたっての問題点と課題を整理することにあり、これについては十分な検討を行った。このため、現在までの研究の達成度は、おおむね順調に進展していると判断した。また、3年間の全体計画の達成状況からも、おおむね順調に進展していると判断した。
|
| Strategy for Future Research Activity |
平成25年度についても、各研究担当者は各テーマに関連する文献調査を実施する。また、あわせて、発生主義会計に基づく情報の比較可能性、成果指標の比較可能性について、平成24年度に課題として明らかにしたシステム構築の観点からもヒアリング調査を実施する。
なお平成25年度についても、研究会を開催することにより、各研究担当者からの研究の進捗状況について確認する。あわせて、最終年度に向けて、報告書の作成についての確認を行う。
|
| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
文献調査を実施するための費用として、図書費を計上する。（雑誌の購入も含む。）
また、ヒアリング調査、学会への出張、研究会の開催に関連して、交通費及び宿泊費を計上する。
|
Research Products
(1 results)
