2013 Fiscal Year Research-status Report
管理会計情報の共有が企業価値創造をもたらすマネジメント・モデルに関する研究
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24530579
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
西村 三保子 明治学院大学, 経済学部, 准教授 (80587288)
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Keywords | 管理会計情報の共有 |
Research Abstract |
平成25年度は、交付申請書の「研究目的」に記載した第二の課題(組織内、および組織外における管理会計情報の共有が、企業を取り巻く各ステイクホルダーに及ぼす影響を事例にもとづいて考察すること)について取り組んだ。 具体的には、企業(京セラ、小松製作所、ソニー株式会社)の経理部門やIR部門、経営企画部門の異なる職位の経営管理者に対しインタビュー調査を行なった。さらに、産業クラスターや六次産業化事業体を新たに調査対象にし、熊本、佐賀、青森においてコーディネーターや事業体、学識者に対しインタビュー調査を行なった。 これらインタビュー調査の目的は、組織内、および組織間における管理会計情報共有の実態、情報フローを含む情報管理体制、情報共有を業績に結びつけるために鍵となる人材の存在について把握し、管理会計情報の共有が企業や産業クラスターの業績にどのように影響を及ぼしうるか、その手掛かりを掴むことである。 上記インタビュー調査の結果、および調査から得られた知見は、青森県弘前市にて開催された「地域経営政策研究会」において報告された。 研究対象として、企業のみならず産業クラスターや六次産業化事業体を含めたことで、管理会計情報が様々な組織体で共有しうるものであることが確認できた。また、多様な利害関係者間でどのように共有され、どのように業績に影響を及ぼすのかについて、よりダイナミックかつ広範に研究を進められるため、その意義は大きいと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度に計画していたインタビュー調査、および文献調査は実施できた。しかし、定性的分析と並んで定量的分析も必要不可欠であると考えられるため、統計的手法を用い、データ処理・分析を行なう計画であったが当該年度は実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
一般に入手可能な文献の調査に加えて、複数の企業の経理部門やIR部門、経営企画部門の異なる職位の経営管理者に対するインタビュー調査、企業訪問による従業員へのインタビュー調査や参与観察、および企業内部資料の収集・調査を行なう計画である。これらの調査結果に基づいて、筆者独自の分析フレームワークの構築を目指す。管理会計情報を共有することが企業-ステイクホルダー間で信頼関係を構築し、その信頼がステイクホルダーの価値創造をもたらすような行動を導き、企業の価値創造も導くという、筆者の仮説を検証するための分析フレームワークである。 企業価値創造をもたらすメカニズムの検証においては、定性的分析と並んで定量的分析も必要不可欠であると考えられるため、統計的手法を用い、データ処理・分析を行なう計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
定量的分析に係わる人件費、および謝金を支出しなかったため。 リサーチ・サイトにおける補足調査やインタビュー調査に係わる国内外の旅費、研究成果発表に係わる消耗品費、および旅費の使用を計画している。
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Research Products
(1 results)