2013 Fiscal Year Research-status Report
エネルギーの地域自主管理システムの構築に関する環境社会学的研究
Project/Area Number |
24530636
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
谷口 吉光 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (60222121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 正 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50581295)
丸山 康司 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (20316334)
西城戸 誠 法政大学, 人間環境学部, 教授 (00333584)
茅野 恒秀 岩手県立大学, 総合政策学部, 准教授 (70583540)
小松田 儀貞 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (00234881)
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Keywords | 再生可能エネルギー / 社会学 / 派生的利益 / 秋田県 / 社会的受容性 / 風力発電 / 地域自主管理 / 農林水産業 |
Research Abstract |
本研究の目的は、現在再生可能エネルギーの普及が大きく進展する可能性が高い秋田県をフィールドとし、地域社会レベルにおける再生可能エネルギーの事業主体形成の条件と、事業主体が有効に活動できる制度的・社会的条件の解明することである。 2年目となる今年度の主な成果は次の通りである。1.秋田県はこの数年で再生可能エネルギー導入計画が数多く立ち上がっている。秋田県内の現状を把握するため、①秋田県の状況と課題に関する聞き取り調査、②S生協出資によるにかほ市の風車建設の調査、③S社による大潟村の風車建設の調査、④市民出資による再生可能エネルギー事業のスキーム構築をめざす「市民風力発電」の聞き取り調査、⑤地方銀行による再生可能エネルギー事業に取り組むV社とA社の聞き取り調査等を行った。2.現在の再生可能エネルギー推進に参考になる知見を得るために、戦前期の秋田県における電気事業の展開に関する文献調査を行った。3.以上のうち「市民風力発電」に関する調査結果を報告するために、12月1日に公開フォーラム「地域の資源を地域で活かす~これからの秋田の再生可能エネルギー~」を秋田市で開催し、情報発信に努めた。4.研究成果の発信については、6本の論文と7本の学会報告を行った。5.全体として、秋田県における事例調査と理論的な検討を平行して進めることができ有益な1年だったと言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述したように、全体として秋田県における事例調査と理論的な検討を平行して進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年となる今年度は、残された事例調査を終えて研究成果の発表に全力をあげる。具体的には秋田県の事例調査に理論的考察を加えた単行本「秋田の再生可能エネルギー」I仮題)を刊行する。また理論的な内容をまとめた単行本も別途刊行予定である。また前年度にまとめた市民風力発電の公開フォーラムの内容をパンフレットとして刊行し、研究成果を地域に還元したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
少額の残金が生じたが、当年度に執行する予定がなかったので、無理に執行せず次年度に繰り越すことにした。 物品費の一部に充当する。
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Research Products
(15 results)