2014 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティの伝統文化を核とする災害復興国際比較研究ージェンダーの視点からー
Project/Area Number |
24530734
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
山口 増美(新家増美) 日本社会事業大学, 社会事業研究所, 研究員 (20222367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 幸夫 日本社会事業大学, 社会事業研究所, 准教授 (40440698)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コミュニティベース / レジリエンス / ジェンダー / ソーシャルキャピタル / ストレングス・モデル / 災害復興 / 地域防災 / 伝統芸能 |
Outline of Annual Research Achievements |
伝統文化を継承発展させてきたグループは高度なレジリエンスを示した。それは仲間同士の強い絆をともなり、そのグループの一員はまた個人としても強いレジリエンスを示した。 コミュニティの伝統文化を核とする団体による避難所の運営と災害復興のフィールドワークの分析を行った。コミュニティの伝統文化による非公式な組織の連帯や食生活改善委員活動でのつながりが、被災後の協調活動を活発化させていた。祭りの行列の段取り、交通整理、祭りの「笠壊し(打上式)」での会食準備などの共同作業の経験は避難所運営の予行演習的な意味を持っていた。 東日本三陸地域とフィリピンおよび中国でのフィ-ルドワークおおこなった。行政よりもコミュニティがイニシアチブを取った避難所の運営において、女性や高齢者など多様な性別、年齢、身体能力などの多様なニーズに、よりきめ細やかな対応を示していた。避難所の空間の使い分けにおいても乳児、高齢者、障害者、女性への特別なニーズに対応した、別個の対応が見られた。 台湾大学(台北)、南京大学(南京)、四川大学(成都)等の国際会議で招待講演を行ったほか、論文として投稿予定。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] Community-based Disaster Education for Children2015
Author(s)
Masumi SHINYA
Organizer
The 1st International Symposium on Disaster Reduction Education for Schools
Place of Presentation
Sichuan University-Hong Kong Polytechnic University Institute for Disaster Management and Reconstruction,Chengdu CHINA
Year and Date
2015-01-10 – 2015-01-10
Invited
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