2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24530744
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
副田 あけみ 関東学院大学, 文学部, 教授 (60154697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 典子 立正大学, 社会福祉学部, 講師 (60523131)
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Keywords | 高齢者虐待 / 協働スキル / 協働システム / 多職種協働 / 施設内虐待 / 虐待予防 / 研修プログラム |
Research Abstract |
1.研究目的:(1)高齢者虐待事例に対応する関係機関間の協働スキルと協働を促進するケースカンファレンス法について学ぶ研修プログラムを開発し、その有用性を評価する。(2)高齢者介護施設における虐待予防のためのコミュニケーション・スキルを学ぶ研修プログラムを開発し、その有用性を評価する。 2.研究方法:(1)昨年度トライアル開発した研修プログラムを再検討し、ソリューションフォーカスト・アプローチ(SFA)の考え方とそのスキルを援用して新たな「協働スキル研修プログラム」を開発。その有用性を評価するための質問紙調査を実施する。同じくSFAの考え方をもとに「ケースカンファレンス様式」を開発し、これを学ぶ事例検討会を実施するとともに有用性を評価するための質問紙調査を実施する。(2)昨年度行った施設内虐待に関する調査結果を踏まえつつ、SFAのスキル等を援用して「施設虐待予防研修プログラム」を開発。その有用性を評価するための質問紙調査を行う。 3.研究成果:(1) 「協働スキル研修プログラム」による研修は4つの自治体で実施し、各研修の場において研修前・研修後質問紙調査を実施した(回答数159 )。「ケースカンファレンス様式」による事例検討会は4回実施し、そのうちの2回で、研修前・研修後質問紙調査を行った(同87 )。「協働スキル研修プログラム」による研修6か月後の時点で、長期的効果を明らかにするため質問紙調査を2つの自治体で実施した。今後も複数回、研修と調査を行う予定があるため、集計作業は途中段階にある。(2)「施設虐待予防研修プログラム」による研修を4回実施し、研修の前後で質問紙調査を実施した(同117)。長期的効果把握のための6か月後アンケートは、回答希望者86名を対象に郵送調査し、31名から回答を得ている。今後も複数施設で研修と調査を予定しているため、集計分析は途中段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)協働スキルに関するグループインタビュー調査結果を論文としてまとめ、日本高齢者虐待防止学会学会誌に投稿、受理された。この研究結果と研究会における討議を踏まえて協働スキルに関する研修プログラムを開発。これを実際に用いた研修を4回実施し、有用性評価のための質問紙調査を4回行ったが、有効回答数は予定数に達しなかった。協働を促進するケースカンファレンス様式の開発とその実施については4回実施し、事前事後質問紙調査を実施した。こちらも有効回答数は予定数を下回った。 (2)施設虐待予防に関する質問紙調査結果については日本社会福祉学会で発表した。この結果と研究会での討議を踏まえて、施設虐待予防研修のプログラムを開発し、研修を4回行って有用性評価のための質問紙調査も実施したが、有効回答数は予定を下回った。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)研修の事前事後質問紙調査の有効回答数を増やすために、2014年度も引き続き、協働スキル研修とケースカンファレンス様式の研修を実施し事前事後質問紙調査を実施する。また、事後質問紙調査のなかで研修6か月後調査にも協力を申し出た回答者に対する調査を引き続き実施する。 (2)同様の理由で、施設虐待予防の研修と事前事後質問紙調査も数回、実施する。また、6か月後調査についても引き続き実施する。
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Research Products
(3 results)