2014 Fiscal Year Research-status Report
高等教育における職業実践的プロジェクトの効果を高める問題解決型学習モデルの構築
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24530981
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Research Institution | Seisen Jogakuin College |
Principal Investigator |
長田 尚子 清泉女学院短期大学, その他部局等, 准教授 (90552711)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 職業実践 / キャリア教育 / プロジェクト学習 / 産学連携教育 / 授業デザイン / 学習モデル / ジグソー法 / 協調学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、人文社会科学系学科における職業実践的プロジェクトの設計・評価を通じ、専門科目の学習効果を高める問題解決型の学習モデルの構築を目的とする。本研究が対象とするプロジェクト活動では、専門科目の中に、その科目と関係のある職業的文脈を想定した活動を構成することにより、科目自体の学習成果を高めることを目指す。この点が、特定の職業における業務の遂行に必要な知識・技能を身につけることを目指すタイプの職業教育と異なる点であり、人文社会科学系学科にとって必要なアプローチとなる。この考え方に基づき、1)職業実践的プロジェクトの学習効果を高めるデザイン原則の導出、2)卒業生、企業へのインタビュー実施、3)職業実践的プロジェクトの事例調査、4)大学・短期大学における実践的検証と事例の蓄積、の4点を研究項目としてきた。今年度は、1)、2)で蓄積したデータおよび学会発表をまとめての学習モデルに関する論文の執筆と投稿、3)と4)については、関連の実践的研究の動向を踏まえての授業研究会の開催、また4)については集大成としての資料作成あるいは情報発信を主眼に研究を進めた。結果として、査読付き論文誌への採録1件、紀要論文として1件、関連学会等でのポスター発表2件の成果となった。研究会については所属研究機関を開催場所として、学内外の関連の研究者による発表と指定討論から構成される授業研究会「国際コミュニケーション科 大学と社会を つなぐ授業 -学生の学びをどう捉えるか-」を開催した(平成27年2月6日清泉女学院短期大学)。今年度の研究活動を通じて、人文社会科学系学科における初年次の産学連携教育の学習モデルを提案し、ジグソー法を応用した協調的な学習デザインの有用性を示唆することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、研究の中心部分ではおおむね順調に進んでいると考えられるが、そこに至る過程において想定以上の時間を要したため、最終的なまとめの部分にやや遅れが出ている。そのため、やや遅れていると判断した。中心部分をおおむね順調と判断した理由は、前年度までの授業実践とデザイン研究において蓄積してきたデータと分析結果の中で、本研究が主眼としてきた職業実践的プロジェクトの効果を高める学習活動のモデルを導出し複数年度、複数授業における検証を含めて査読付き論文(ヒューマンインタフェース学会論文誌)として発表できたこと、卒業生へのインタビュー結果については質的研究法であるM-GTAを使って分析した結果を紀要論文としてまとめることができたこと、の2点である。一方で、以上の論文化に注力しため、研究項目の3)職業実践的プロジェクトの事例調査、4)大学・短期大学における実践的検証と事例の蓄積については、授業研究会を開催できたが、最後の総合的なまとめについては、やや遅れが出る結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終年度として、研究項目4)大学・短期大学における実践的検証と事例の蓄積について、本研究で提案してきた授業デザインおよび活動モデルを応用した授業を含めて、その横断的な検証とまとめを行う。必要な授業実践およびデータ収集はすでに完了しているため、それらの内容を集大成した学会発表を行い、関連の研究コミュニティの研究会等においての報告や他の実践者の参考となるような資料作成を予定する。
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Causes of Carryover |
平成26年度までに職業実践的プロジェクトのモデルの提案と関連実践への応用を行い、他の教育実践者が使えるような資料を作成する予定であった。モデルの提案については学会誌への査読論文の採録、関連実践の応用については本務校における他の授業での活用が終了した。しかしながら以上に想定以上の時間がかかり、応用実践を含んだ横断的な評価と総括資料の作成が遅れ、学会発表費用と資料制作費用に未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
このため、応用実践の最終的な評価と学会発表、総括資料の作成を平成27年度に行うこととし、未使用額をその経費に充てる。なお、補助事業期間延長承認を申請し、日本学術振興会の承認を得ている。
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Research Products
(4 results)