2014 Fiscal Year Annual Research Report
社会認識に基盤を置いたシティズンシップの実体化およびその再構築モデルの開発研究
Project/Area Number |
24531102
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
戸田 善治 千葉大学, 教育学部, 教授 (50207586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
三浦 朋子 亜細亜大学, 国際関係学部, 講師 (70586479)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シティズンシップ / 社会認識教育 / 社会科教育 / シティズンシップの実体化 / シティズンシップの再構築 / 3分の1ルール / ちばレポ / コミュニケーション理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、「社会認識」と「シティズンシップ」の定義とその相即的関係を整理し、「社会認識に基盤を置いたシティズンシップの実体化およびその再構築モデル」を開発した。同モデルは、シティズンシップ自覚段階、シティズンシップ育成段階、シティズンシップ説明・批判段階、シティズンシップ変容段階、そしてシティズンシップ自己再構築段階の階層的な5段階からなる。 また、上記モデルに基づく授業を研究協力校の協力委員とともに開発した。千葉大学教育学部附属小学校では、上記モデルに即した第3年生社会科単元「店ではたらく人とわたしたちのくらし」内での3分の1ルールを主教材とした授業を開発し、研究授業を行った。千葉大学教育学部附属中学校では、いわゆる社会参画型授業を同モデルに即して開発した第3学年公民的分野「地方の政治と自治~地方自治体の抱える問題点をさぐる~」を開発し実験授業を行った。さらに、岐阜大学教育学部附属小学校では、「社会認識」と「シティズンシップ」の相即的関係および同モデルのシティズンシップ説明・批判段階に焦点を当てた小学校社会科単元—「自由について考えてみよう」を開発し実験授業を行った。 そして、上記の研究授業の分析を行い、同モデルの有効性を検討するとともに、その成果を全国社会科教育学会および日本社会科教育学会において発表した。
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