2013 Fiscal Year Research-status Report
医学部・薬学部・看護学部における発信型英語教育のためのイーラーニング教材開発研究
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24531210
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
川越 栄子 神戸女学院大学, その他部局等, 教授 (80285361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 裕 公益財団法人先端医療振興財団, その他部局等, 研究員 (60359833)
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Keywords | ESP / 医学科 / eラーニング教材 / 診療英語基本表現 / 国際学会のための英語基本表現 / 国際学会での発表映像 |
Research Abstract |
1.発信型医療英語eラーニング教材(含音声)- 平成24年度に開発した教材(パソコン・スマートフォン教材)を、大阪大学・神戸大学医学科の学生約140名に試用させた。(1)診療・ケア基本英語表現 - A) 症状をきく表現 B) 生活習慣等をきく表現 C)指示の表現 D)検査の表現 E) 診断の表現 F)処置・助言の表現 G)薬に関する表現 H)励ましの表現 計230表現 (2)国際学会発表のための英語基本表現 - A)開始の表現 B)次の話題への移行の表現 C)説明の表現 D) スライドに関する表現 E) 結論の表現 F) 質問に答える表現 G) 発表を終える表現 H) ポスターセッションでの表現 I) パーテイーでの表現 計110表現 教材試用後、アンケート調査を実施し、次の結果が得られた。A.「内容」- 多くの学生が「将来役立つ」「リスニングができる」と評価していた。B.「使い易さ」- パソコンでは概ね使い易いが、スマートフォンについては、いつでも学習できるという点は評価していたが、一方使いにくいという意見も多かった。「ダウンロードの方法が煩雑である」「読み込みに時間がかかる」「検索機能がついていない」「印刷ができない」「紙教材より目が疲れる」等、技術的なものが中心であった。当初、学生世代は紙教材よりはるかにパソコン・スマートフォン教材が使い易いと考えていたが、印刷して紙媒体でも使用できるようにし、さらに技術面で改良することが必要であることが判明した。 2. 国際学会ビデオ 昨年度入手した映像(ロサンジェルスで開催されたAmerican Heart Association Scientific Sessions 2012)の日本人と日本人以外の口頭発表。シンポジウムの映像から教材に適したものを厳選し、英語を書き出し、日本語に訳す作業を終えた。また内容把握の問題を作成した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
医療系学部においてESP(English for Specific Purposes)(専門に特化した英語)教育を行うことが究極の目的である。本研究では 「発信型eラーニング医療英語教材」を開発し、1)「外国人患者を英語で診察・ケアのできる医療人」2)「世界に向けて英語で発信できる医療系研究者」を育てる教材を開発することを目的としている。 上記1.(1)-昨年度厳選した表現を使ってスマートフォン・パソコン教材を完成させた。そして実際に医学生約140名に試用させた。このことにより技術的に改善すべき問題点を確認することができた。 今後質の高い教材を制作するための第一段階としての良い取り組みができたと考える。研究の第一目的「外国人患者を英語で診療・ケアのできる医療人を育てる教材作成」の一つの新しい試みを実践した。 1.(2)-1.(1)と同様に教材を完成させ、医学生に試用させた。改善は要するが研究の第二目的「世界に向けて英語で発信できる医療系研究者を育てる教材作成」の新しい試みを実践した。 2. 国際学会発表のビデオの英語を文字にし、学生の理解を助けるために日本語に訳した。内容把握の問題も作成した。国際学会の主催者に連絡をして日本で教材として使用する許可を申請した。1.(2)で国際学会の基礎表現を学んだ後に実際の国際学会発表のビデオ映像を視聴してさらに医学英語力を高め、国際学会への興味を高め、将来国際的に活躍できる研究者となるモチベーションを高めるための「世界に向けて英語で発信できる医療系研究者を育てる教材作成(第二目的)」の準備をした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24,25年度で作成した上記1.(1)診療英語基本表現 (2)国際学会発表のための英語基本表現のパソコン・スマートフォン教材に改良を加え大阪大学・神戸大学医療系学部の学生等に試用させその効果を検証する。さらに 2.国際学会ビデオ教材を完成させ大阪大学・神戸大学医療系学部等の学生に視聴させるだけでなく、現役医師にも視聴を依頼し教材としての意義を検証する。 また、1.(1)(2) 2.の取り組みを日本医学教育学会・日本医学英語教育学会・大学英語教育学会・CELEA, RELC Seminar等で発表する。 国内外医療系大学に作成した教材を無償提供し検証を依頼する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際学会(American Heart Association Scientific Sessions 2012)のビデオをeラーニング教材として使用するためには、学会の許可が必要である。許可を申請したが当該年度中に許可がおりなかった。許可を受けるために費用が発生するが、当該年度中に支払うことができなかった。 上記学会からのビデオ許可を受けるための費用にあてる。 もし許可がおりなかった場合は、別途入手済みのビデオ(京都で開催されたPancreas Cancer 2012)についての許可を申請する。
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Research Products
(22 results)
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[Presentation] Impact of J-wave in patients With Structural Heart Disease2013
Author(s)
Kohjitani H, Kobori A, Sasaki Y, Kim K, Kitai T, A, Ehara N, Kinoshita M, Kaji S, Tani T, Kita T, Furukawa Y
Organizer
Scientific Sessions of the American Heart Association 2013
Place of Presentation
Dallas(TX)
Year and Date
20131116-20131120
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