2016 Fiscal Year Annual Research Report
A New Scenario of the SNR evolution using the Recombining Plasma
Project/Area Number |
24540229
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小山 勝二 京都大学, 理学研究科, 名誉教授 (10092206)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 超新星残骸 / エックス線 / 元素組成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はすざく衛星で、広範な超新星残骸を探査することにより、過電離プラズマ”を発見し、超新星残骸の構造・進化の新シナリオを構築する。H24の実績は、① W44, w28, G346.6-0.2から過電離プラズマを発見し、断熱膨張の説を提案した。H25の実績は、① IC443からCa, Fe の過電離状態を発見しG348.5 及び銀河中心南部から過電離プラズマを発見した ② 過電離プラズマ生成のモデルを数値計算した。③G12.0-0.1 とG355.6-0.1から初めてX線放射を発見し、④ SN1006の元素分布から非等方爆発を解明した。⑤ Puppis A の膨張速度を決定した。H26の実績は、① G290.1-0.8 と3C391から過電離プラズマを発見した。② 3C397からFe, Niの異常増加を発見し③ G350.1-0.3, G349.7+0.2からのNi異常の発見④ G292.0+1.8 からのFe-K-shell 線の発見。H27の実績は① Kes 17 とN49から過電離プラズマを発見した。② G272.2-3.2の元素組成と分布構造を解明し、Ia型と確定した。③ シンクロトロン放射のみと考えられていたRX J1713.7-3946から熱的プラズマを発見した。④ Kepler SNR から 濃い星周ガス起源のX線を発見した。⑤ G337.2-0.7の元素組成からIa型と確定した。最終年度(H28)では ① 銀河中心からの鉄輝度分布を解明に超新星の寄与を推定した。 以上の5年間の成果をまとめ超新星残骸の国際会議で総合報告した。
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Research Products
(3 results)