2013 Fiscal Year Research-status Report
放射性捕獲3α反応による12C生成のダイナミクスの理論的研究
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24540261
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 宜之 新潟大学, 自然科学系, フェロー (70018670)
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Keywords | Triple-alpha reaction / Hyperspherical harmonics / Adiabatic potential |
Research Abstract |
3個のα粒子がごく低いエネルギーで相互作用し、炭素12の原子核が生成される反応を理論的に計算することを目指している。2個のα粒子がベリリウム8の共鳴を作り、それが崩壊する前にもう一つのα粒子を捕獲してHoyle共鳴を経て炭素が生成されるのが主と考えられているが、ここでの関心はもっと低いエネルギーでの反応割合がどうなるかである。極端に低いエネルギーでの3個のα粒子の連続状態の取り扱いが当初の予想を超えて非常に難しいことを認識し、最終的には超球座標を用いた理論が最も相応しいものとして判断した。現在のところ、超球半径の変化に応じた3α粒子系の断熱ポテンシャルを計算することに成功し、これを元に放射性捕獲反応の割合を計算したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
この課題では、当初予定した複素スケーリング法が十分な精度で機能しないことが判明したことが一つの理由。そこで、3体系の理論でしばしば使用されている超球座標を用いた定式にきりかえ、それをマスターするために相当の時間がかかったことがもう一つの理由。
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Strategy for Future Research Activity |
超球座標による断熱ポテンシャルの計算ができるようになったので、これをもとに0+の連続状態から2+への束縛状態への遷移の割合を計算する。現在のところ、まだα粒子間のポテンシャルは角運動量依存のないものを使用しているので、将来はより現実的なものまで使えるように拡張して目標の達成を目指したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
旅費の使用計画がやや遅れたことと物品の購入を控えたことによる。 研究経過の検討のための国内旅費および物品(ノートパソコン)購入の補助に当てる。
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Research Products
(11 results)