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2013 Fiscal Year Research-status Report

南大洋における混合拡散の直接観測

Research Project

Project/Area Number 24540475
Research InstitutionJapan Agency for Marine-Earth Science and Technology

Principal Investigator

勝又 勝郎  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 主任研究員 (80450774)

Keywords南大洋の渦 / 長期変動
Research Abstract

平成 24 年度に行われた南大洋乱流現場観測のデータ解析を行った。現場観測の温度・塩分データの解析および中層フロートによる水平混合・拡散の解析を行った。後者に関してはとくに本年度は渦水平拡散の定量化の準備として、解釈の容易な渦運動エネルギーの空間・時間変動に関する解析を行った。
2000 年以降徐々に増加した中層フロートは南大洋においては 2005 年以降海底地形との対応を議論できるような密度の分布が見られた。そこで、 2005 年以降の中層の渦運動エネルギーを解析した。時間スケールとしては数年程度のものを議論する。 1990 年代から続く人工衛星から観測された表層の渦と比較することで変動の鉛直構造を解析した。よく知られているように、表層ではアフリカ南方やアメリカ南方(ドレーク海峡)で強い渦とその渦強度の変動がみられる。中層フロートのデータ解析の結果、1000 m 深でもアフリカ南方とドレーク海峡で強い渦およびその変動が見られた。表層ではこれらに加えインド洋南方(ケルゲレン海台周辺)やニュージーランド南方で、数年程度の時間スケールを持つ大気変動に対応する変動がみられる。一方 1000 m 深ではこれらの海域では大気変動に対応する変動が見られなかった。アフリカ南方およびドレーク海峡の結果は海洋内部の不安定現象に関連する順圧的な鉛直構造を表し、ケルゲレン海台周辺やニュージランド南方の結果は大気強制に関連する傾圧的な鉛直構造を表していると解釈できる。これらの結果は 2014 年日本海洋学会春季大会で発表された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

鉛直拡散係数の推定に関しては、1996 年度の航海のデータが入手できていないため解析が遅れている。本年度も粘り強く当該航海の担当研究者に交渉していく。

Strategy for Future Research Activity

鉛直拡散係数の推定に関しては、1996 年度の結果との直接比較を用いない種類の解析を開始する。水平拡散の変動に関しては学会発表の結果を受けて論文執筆に着手する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

計画より若干安い製品が購入できたため。
平成26年度経費と合算し、当初計画通りに使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 南大洋 1000 m 深の渦

    • Author(s)
      勝又勝郎
    • Organizer
      日本海洋学会 2014 年春季大会
    • Place of Presentation
      東京都(東京海洋大学)

URL: 

Published: 2015-05-28  

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