2014 Fiscal Year Annual Research Report
西南日本の白亜紀弧火成活動とプレートの沈み込み・付加との関連
Project/Area Number |
24540490
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
今岡 照喜 山口大学, 理工学研究科, 教授 (30193668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
君波 和雄 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (20127757)
永嶌 真理子 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (80580274)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 花崗岩 / プレートテクトニクス / 西南日本 / アダカイト / フラットスラブ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画では,①なぜ105 Maに西南日本で火成活動が開始されたか?②アダカイト,HMA,高Nb玄武岩,スペッサルタイトで特徴づけられる西南日本の105 Ma火成岩類は,どのような造構環境のもとで活動したか?③105 Ma頃のリソスフェア マントルはどの様な特性であったか?④白亜紀火成活動の変遷,フロントの移動,地球化学的な変化と沈み込み・付加過程,その他この時代の諸イベントとの関連は? を解決することをメインテーマとした.これに関して,Kiminami and Imaoka (2013)と Imaoka et al. (2014)の2論文では,以下の結論を導いた.(1) Tan-Lu断層以東の東アジアにおけるジュラ-白亜紀火成活動の時空分布,造構環境の検討結果から,前期ジュラ紀から中期ジュラ紀のある時期から沈み込むスラブは低角化を開始し,flat-slabが内陸側へ進行した. (2) 白亜紀最初期からはじまったflat -slab segmentの高角化(rollback)に伴い,火成活動が次第に海溝側に移動していった.そして,スラブのrollbackの進行段階で,アセノスフェアの上昇によってマントル中の減圧溶融やスラブ溶融が起こり,西南日本の105 Maのエピソディックなマグマ活動が起こった.(3)また,マントルゼノリスの年代や鉱物学的検討から,近畿地方の地下に105 Maの交代作用を受けたマントルを推定した. また、山口県の花崗岩体を例として、その年代,形成過程,およびプルトンの構築過程を解明した.
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Anatomy of the Cretaceous Hobenzan pluton, SW Japan: Internal structure of a small zoned pluton, and its genesis2014
Author(s)
Imaoka, T., Nakashima, K., Kamei, A., Hayasaka, Y., Ogita, Y., Ikawa, T., Itaya, T., Takahashi Y. and Kagami, H.
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Journal Title
Lithos
Volume: 208-209
Pages: 81-103
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Episodic magmatism at 105 Ma in the Kinki district, SW Japan: Petrogenesis of Nb-rich lamprophyres and adakites, and geodynamic implications2014
Author(s)
Imaoka, T., Nakashima, K., Kamei, A., Itaya, T., Ohira, T., Nagashima M., Kono, N. and Kiji, M.
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Journal Title
Lithos
Volume: 184-187
Pages: 105-131
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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